6月3日(火)MLB/LAドジャースvsコロラド・ロッキーズ @ドジャースタジアム 〜マウントからまた起こす…。 今日から恒例のアメリカ取材。 珍しく西海岸からのスタートとなる。 LAに到着後、ホテルで休憩して早速、ドジャースタジアムへ。 ハイウエー110号線から「スタジアムウェイ」の出口を降りると、見慣れた風景が目に飛び込んで来た。 「帰って来たな」という懐かしいような気分になる。 球場内ではドジャースの練習中。 リードオフの#9ホアン・ピエールや、売り出し中の#7ジェームス・ローニーに取材。 練習終了後には外野フィールドから#18黒田博樹がやって来たのであいさつ。 「久しぶりです。調子は悪くないので、頑張ります」 勝ち星こそつかないが、立派にドジャースのローテーションを守っていることの評価は高い。 ドジャース先発#31ブラッド・ペニーが今ひとつ。 結果的には6回2失点。 「ゲームを作った」 とは言えるかもしれないが、テンポは悪く、ボークや自身のエラーで流れが悪い。 試合の「流れ」を作れるかが投手にとっては必要だと思う。 最近、日本でも 「試合は作ったと思います」 というコメントをよく見るが、あくまで「結果」だけであることが多い。 前述のコメントが投手の「免罪符」になっている気がするなあ。 多くのドジャース・ファンが家路につき始めた。 「3-0」でロッキーズ・リードの8回だった。 三振した#27マット・ケンプのボールをこぼした捕手#8ヨルビト・トレアルバが、目の前のケンプを突き飛ばし大乱闘開始。 しかし、ケンプは強かった。 トレアルバのプロテクターをつかんで押し倒し、「マウント・ポジション」を取る。そこからもう一度、引きずり起こす。 総合格闘技のような強烈なファイトに残ったファンは大熱狂。 この場面が今日、最も盛り上がった。
6月4日(水)MLB/LAドジャースvsコロラド・ロッキーズ @ドジャースタジアム 〜ちぐはぐなLA。 まずはディゲーム。 PM12:10開始のドジャースタジアムへ。 今日は課外授業なのか、多くの小学生、中学生(に見える…)がスタンドに陣取り、まるで動物園のような騒がしさ。 それに混じって大人も数多くいるが、彼らは仕事をどうしているのか? いつも思う疑問だ。 ドジャースがおかしい。 「大砲」がいないため、細かい野球を目指しているはずなのだが…。 昨日に続いて、ちぐはぐな攻撃で点を取れない。 サンディエゴへ行く予定があるため、8回「2-1」の状態で球場を後にする。 「逆転するか…」という期待すら抱かせない展開。 後で知った結果はやはり「2-1」のままだった。
6月4日(水)MLB/サンディエゴ・パドレスvsシカゴ・カブス @ペトコパーク 〜やっぱりこの「おっさん」はスゴイ。 LAから5号線をひたすら南下しサンディエゴへ。 途中から小雨がぱらついていたので心配したが、多くの「カブス・ファン」でスタンドは騒がしい。 試合開始1時間前、ブルペンにはあの「おっさん」。 そう#30グレック・マダックス。 ブルペンで投球練習を真後ろから見ると、「2シーム」、「チェンジアップ」のキレに驚かされる。 クラブハウス、Tシャツ姿でうろうろしているマダックスは、「その辺のおっさん」にしか見えない。 ひとたび「戦闘モード」に入ると、スイッチが入る。まったくの別人だ。 試合も素晴らしい投球を見せた。 1点は取られたが、1イニング10球ペースを守る効率的な投球。 代打で交代したが、間違いなくこの日の主役はマダックスだった。 なかなか勝ち越せなかったパドレスも8回裏に勝ち越し、最後は「トレヴァータイム」。 昨日書いたことだが、真の意味でマダックスが「試合を作った」ということだろう。
6月5日(木)ボールパーク取材@ザ・ダイアモンド 〜どこにいても見られている球場。 サンディエゴに向かう途中、パドレス傘下1Aレイク・エルシノア・ストーム(カリフォルニア・リーグ)の本拠地ザ・ダイアモンドを取材。 ストームのロゴは鋭い眼差し。 球場中にロゴがあるから、いつも見られている感覚になる。(もちろんトイレも) 面白いのはライト側外野フェンスがボストンの「グリーンモンスター」の様に高いこと。 そして、遠くに見える山々とのコントラストが美しい球場だ。 かつてここで、パドレスの#44ジェイク・ピービーが投げていたことが有名である。 ストーム公式ホームページ:http://www.stormbaseball.com
6月5日(木)MLB/サンディエゴ・パドレスvsニューヨーク・メッツ @ペトコパーク 〜そういう「オチ」ですか…。 サンディエゴには今日からメッツがやって来る。 試合前練習では、#57ヨハン・サンタナ、#7ホゼ・レイエスなどスター選手たちと話を聞いた。 それにしてもスゴイメンツである。 こんなにスター選手ばかりでなぜ勝てないのか、不思議になる。 練習を見ていると楽しそうにやっているが、明らかに真剣ではない。 中南米系選手が多い弊害(気持ちのムラが多い)が原因なのか? まあ、見ている分にはとても魅力的なチームだ。(ファンならまた違うだろうが…) 最終回、四球3つから最後は死球で「サヨナラ押し出し」。 9回表同点の場面、抑えの#51トレヴァー・ホフマンを登板させたパドレスの「執念」が実った形。 反対にメッツはブルペンで抑えの#13ビリー・ワグナーを準備させたにも関わらず、マウンドに上げなかった。 結果論ではあるが、試合の「流れ」を見た気がした。 しかしだ…、こういう終わり方はどうなんでしょうか…。
6月6日(金)ハイスクール・プレイヤー取材 @テンプル・シティ・ハイスクール 〜将来のカービー・パケット。 野球メーカー、メジャーステージ。 クオリティの高さから、多くのアマチュア選手に使用されている。 アメリカの高校生、しかもドラフトにかかる逸材が使用しているということで、LA北部のテンプル・シティに向かった。 学校は昼休み。 多くの生徒が昼食を取っている中、その選手は堂々と現れた。 ウイル・クジョー。 背番号「34」のクジョーは、このエリアでは知らない人がいないくらいのスーパースターらしい。 俊足強打の外野手で、身体もあまり大きくはないことから、かつてツインズにいたカービー・パケット氏を思い出す。 撮影中、周囲の生徒から、 「ヘイ、未来のバリー・ボンズ」 という声がひっきりなしに飛んでいた。 彼がどこまで伸びるのか、とても楽しみだ。
6月6日(金)MLB/LAドジャースvsシカゴ・カブス @ドジャースタジアム 〜メジャー初完封。 #18黒田博樹に尽きる。 序盤から安定した投球で9回を投げ切った。 ここまで良い投球をしながら結果が伴わなかったが、ようやく報われた。 カープ時代から何度も話を聞いて来た選手だったので、本当にうれしい。 僕自身、良いタイミングでLAにいたと思う。 ちなみに試合前の始球式は、横綱・白鵬。 スタンドには多くの関取がいて、アメリカのファンから写真攻めにあっていた。
6月7日(土)MLB/LAドジャースvsシカゴ・カブス @ドジャースタジアム 〜ブレイクの予感。 4点差でドジャースの圧勝。 しかもセットアッパー#51ブロンクストン、#44斎藤隆まで登板。 調整というより大事に「1勝」を取りに行った感じ。 それだけ今のドジャースには「勝利」が大事なのだろう。 試合を決めたのは#27マット・ケンプ。 昨年まではマイナーとメジャーを行き来していた選手だが、今年は完全にレギュラー定着。 先日の乱闘と言い、存在感が出て来た。 昨年、ドジャースタジアムのエレベーターでケンプと出くわしたことがある。 メジャー昇格した日だったのか自分で大きな荷物をかついでエレバーターに乗り込んで来た。 「今、ここに到着したのか?」 「そうなんだ。ラスベガスから飛行機で来たけど、やっぱりここが良いね。全力を尽くすよ」 とても気さくな好青年のイメージがある。 恵まれた身体ながら俊足、強肩の外野手。 かつてのラウル・モンデシーの様になれるか。
6月7日(土)MLS/LAギャラクシーvsコロラド・ラピッズ @ホームデポ・センター 〜やっぱりベッカムですよ。 夜はLA郊外のホームデポ・センターでサッカー取材。 なんだかんだ言っても#23デビッド・ベッカムだ。 ベッカム移籍1年目のようなクレイジーな熱気はないが、やはり客は入っている。 昨年、ギャラクシーの試合に来た時には、ベッカムはケガで欠場していた。 今年はコンスタントに出場しているので見れるはず、と期待大。 「生」ベッカムは以前、国立競技場でレアル・マドリードとFC東京の親善試合で見て以来。 アメリカ移籍以降、いろいろな人が「ベッカムは終わった」と言っていたがそんなことはない。 確かに、力を抜く時も多かったが、「ここ」という場面でのキックの正確度、柔らかさなど、「全盛期」と変わらぬプレイも見られた。 「ダテ」に現在もイングランド代表に選ばれてはいない。 「腐ってもタイ、腐ってもベッカム」だ。 そして…やっぱりカッコイイんだ。
6月8日(日)MLB/サンディエゴ・パドレスvsニューヨーク・メッツ @ペトコパーク 〜ペドロ…。 メッツ先発は#45ペドロ・マルチネス。 いつものような「アンタッチャブル」な投球を期待したが…。 真直ぐは走らず、キレもない。 ことごとく痛打を浴び、異様に試合展開が遅い。 LAでの取材もあったため、5回で球場を後にした。 それにしてもメッツが弱い。 取材をしていて改めて思う、本当にスゴイ「メンツ」が揃っている。 しかし試合前練習では真剣味がまったくない。 「ラテン系」選手が多く、メンタルの起伏の激しさ、「諦め」の早さが出ているように感じるが…。 連勝し始めれば、手が付けられなくなると思うが。
6月8日(日)MLB/LAドジャースvsシカゴ・カブス @ドジャースタジアム 〜完全復活。 カブスの先発投手陣は決して強くない。 それなのに今の位置をキープできるのは、抑えの#34ケリー・ウッドの力が大きいと感じる。 かつて「クレメンス二世」と呼ばれ、「1試合18奪三振」というとてつもない記録を達成したが、ケガに悩まされ続けた。 昨年から任された「クローザー」が思った以上に適役だった。 いまだに160km近い速球があり、「消える」ように曲がるスライダー。 1イニングだけならばバットに当てるのも難しいだろう。 試合後、夜中便、通称「レッドアイ」でニューヨーク州バッファローへ向かう。 そこからは車で国境越え。 明日はトロントだ。
6月9日(月)ボールパーク取材@ダンタイヤ・パーク 〜ダウンタウンのど真ん中。 バッファローまではいろいろあり過ぎた。 LAからシカゴまでのフライトが2時間のディレイ。 そのためシカゴからバッファローまでの乗り継ぎ便に乗り遅れる。 「キャンセル待ち」に登録し、ようやく次の便でバッファローへ到着できた。 それにしても深夜便でのディレイは応える。疲れが倍増した。 バッファローからトロントへ向かう途中、バッファローで2つの球場を取材。 1つ目は3A/インターナショナル・リーグのバッファロー・バイソンズ(インディアンス傘下)の本拠地ダンタイヤ・パーク。 ダウンタウンのど真ん中に位置し、周囲には多くのビルが隣接する。 現カープのマーティー・ブラウン監督がここにいた。 「マーティーは日本でベースを投げているよ」 と球団スタッフに話すと大爆笑。 「彼は本当にユニークだ。興奮して何度も退場になっていたよ。ベースには土をかけていたよ」 という期待通りの答をもらった。 バイソンズ公式ページ:http://www.bisons.com 次にNFLバッファロー・ビルズの本拠地ラルフ・ウイルソン・スタジアム。 旧い造りのスタジアムだが何度もリノベーションされている。 たまたまフィールドにも入ることができ、大きさを実感した。
6月9日(月)MLB/トロント・ブルージェイズvsシアトル・マリナーズ @ロジャース・センター 〜どっちもどっちだなあ…。 バッファローから約1時間のドライブでトロント到着。 イニングスを設立して初めてのMLB取材がここだったので懐かしい感じがした。 試合前にブルージェイズ職員の長谷川さんにご挨拶。 チケット・セールスのプロに、この球場の現状を伺いとても参考になった。 比較的古くなり始めたロジャース・センターを毎年のように改修し、プレミアシートも増築しているそうだ。 そういえば1階席後方通路も広くなった感じがする。 試合は…ひどかった。特にマリナーズ。 一塁手#44リッチー・セクソンは、バックホームをボウリングのようにフィールドに叩き付け、ファールフライを落球。 笑うしかないでしょ。 終わり方もまたヒドイ。 延長10回表、「スクイズ」で勝ち越し。 その裏クローザー、#20JJプッツは満塁のピンチを作ってようやく勝利。 最後の最後まで「タルい」試合だった。
6月10日(火)MLB/トロント・ブルージェイズvsシアトル・マリナーズ @ロジャース・センター 〜貫禄のホームラン。 ブルージェイズが完勝した。 主役は四番打者#10バーノン・ウエルズ。 昨日の試合、守備で足を痛めており、この日の出場も微妙だった。 実際に、治療をするため全体練習前に1人で打撃練習をおこない、あとは治療のためにフィールドに現れなかった。 練習終了後、クラブハウスで話を聞いた。 「足はかなり痛いけど、治療とテーピングでプレイはできる状態だよ。それに試合に出たいからね」 小さなケガで欠場したがる選手も多いというのに…、チームの柱としての自覚である。 そして…、いきなり初回に本塁打。 感動させられた。 正直、ルックスが「いかつい」ため、コメントすら取れないだろう、と予想していた。 しかしそれは大きな間違い。 こちらの質問に足を止めて、目を見ながら答えてくれた。 想像していた人物像と異なることはよくある。 今回ほど、「先入観は良くない」と思うことはなかった。 そして、バーノンの魅力に取り付かれた。
6月11日(水)MLB/デトロイト・タイガースvsシカゴ・ホワイトソックス @コメリカ・パーク 〜ジャステイン・ヴァアアーランダーー。 朝一番にトロントを出発し、約4時間のドライブ。 国境を越えてデトロイトへ。 アメリカに帰って来ました。 タイガースとソックスの同地区対決は、ほぼ満員のスタンドで熱気に包まれた。 試合は、タイガース#35ジャスティン・ヴァーランダーの快投で2時間ちょっとでゲームセット。 ここまで 2勝9敗と絶不調だったジャスティンが、本来の実力を見せた。 デトロイトでの注目は、場内アナウンス。 まるで「K-1」のリングアナウンサーのように、巻き舌で絶叫長のアナウンスはここへ来る楽しみの1つになっている。 中でもヴァーランダーと#28カーティス・グランダーソンの時には笑えます。
6月12日(木)MLB/デトロイト・タイガースvsシカゴ・ホワイトソックス @コメリカ・パーク 〜サウスポー同士、意地の張り合い。 テンポが早く、見ていて飽きない良い試合だった。 タイガース#37ケニー・ロジャースは気迫を前面に…。 ソックス#56マーク・バーリーは周囲に気を使いながら…。 両サウスポーが持ち味を存分に発揮した投手戦、制したのはタイガース。 最後に#24ミゲル・カブレラの本塁打で勝ちきった。 ここまで調子の出なかったタイガースだが、ようやく「歯車」がかみ合って来た。 だいたいこのメンツで、こんなに負けていた方がおかしい。 ラインアップを見るだけでは「オールスター級」だ。 しかもどこかのチームのように「大砲」だけを揃えているわけではない。 走れる人…#28カーティス・グランダーソン つなげる人…#14ポラシド・ポランコ 返す人…#30マグリオ・オルドネス 飛ばす人…#24ミゲル・カブレラ どこでも守る人…#15ブランドン・インジ そして、最高の捕手…#7イヴァン・ロドリゲス さまざまなタイプの選手がいる。 投手陣が整い、それぞれが「役割」を果たせば…、あっという間だ。
6月12日(木)MLB/クリーブランド・インディアンズvsミネソタ・ツインズ @プログレッシブ・フィールド 〜コバマサはあのまんま。 デトロイトでの試合を見終え、車で約2時間強、クリーブランドへ到着した。 ここに来るのは94年以来。 当時はインディアンス低迷期でガラガラのスタンドだった。 90年代の強豪時代、毎試合「ソールドアウト」だったのを知っているので、寂しい気分になったことを覚えている。 昨年あたりから調子も上がって来たこともあり、スタンドはまずまずの入りだ。 いつも変わらずレフト・ブリーチャー席に陣取る「太鼓おじさん」のリズムに合わせ、インディアンズ打線が火を吹いた。 12-2の大勝。 最後まで、大歓声と拍手が鳴り止まない、良い雰囲気の試合だった。 10点差の9回は#30小林雅英が登板し外野フライ3つで試合を締めた。 昨年まで千葉で見ていた風景をクリーブランドで見るのは、どこか不思議な感覚。 試合終了が遅かったため、クラブハウスには行かなかったが、週末はマサとゆっくり話がしたい。
6月13日(金)MLB/デトロイト・タイガースvsLAドジャース @コメリカ・パーク 〜またまた乱闘か…。 試合開始前から強い雨が降り始め、試合開始が1時間ディレイした。 待ったかいがあったのか、プレイボールには快晴の野球日和となった。 試合はタイガース打線がドジャース#23デレック・ロウから小刻みに得点を重ねた。 今日のハイライトは8回。 タイガース#9カルロス・ギーエンが死球に激怒。 マウンドに歩み寄って、「また乱闘…」と思ったが、そこまでは行かなかった。 この時、#24ミゲル・カブレラがベンチを飛び出すのが速かった。 そして#7イヴァン・ロドリゲスも相手投手に詰め寄る。 やはり「ラテンの血」は熱かった。 逆にドジャース#44斎藤隆。 他のブルペン投手が「ダッシュ」でマウンドに向かう中、ノンビリとセンター定位置付近で客観視。 試合前練習でも1人でいることが多い。 他のブルペン投手陣とコミニュケーションが取れていないように見えた。 結果的には抑えているが、今年の斎藤は決して良くない。 僕が見た2試合でも「0点」には抑えているが、ほとんどが「3ボール」ピッチング。 これでは信頼が下がるばかりである。 マイナーから上がった時の「ガムシャラ」な気持ちを取り戻さないと…。
6月14日(土)MLB/クリーブランド・インディアンズvsサンディエゴ・パドレス @プログレッシブ・フィールド 〜久しぶりの再会。 「こんなところで何やってるんですか?」 とびきりの明るい声で#30小林雅英がやって来た。 マリーンズ時代はいろいろ話を聞かせてもらったが、クリーブランドで会えるとは…。 「まさか、こんなところで会うなんてねえ…。僕もアメリカにいるなんて想像してなかったですよ」 前日試合が遅かったため、今日の練習は希望者のみ、ということで練習中、30分近くもいろいろ話した。 アメリカのこと、インディアンズのこと、そしてマリーンズのこと…。 マサはいつもと変わらず、楽しそうにベースボールをやっている。 この日は「70's Weekend」。 両チーム昔のジャージでプレイする。 「写真たくさん撮って、送ってくださいね」 とマサから言われていたが、登板はなし(残念)。 試合も延長に入りながら、救援陣が炎上。 延長戦で8-3の敗戦って、どういうこと?
6月15日(日)MLB/クリーブランド・インディアンズvsサンディエゴ・パドレス @プログレッシブ・フィールド 〜「サイ・ヤング賞」対決。 インディアンズ#52CCサバシア、パドレス#30グレッグ・マダックスという「サイ・ヤング賞」投手対決。 ところがマダックスの方が本調子にはほど遠く、2死からの失点などで先にマウンドを降りた。 先日も書いたが、試合中のマダックスは恐いぐらい。 点を取られるたびに吠えていた。 対するサバシアは見た目(強面ですよねえ…)とは異なり、実に冷静な投球。 マウンド上で感情を表に出すことは、まったくない。 立ち上がりこそ苦しんだが8回を投げきり、最後は#30小林雅英が抑えた。 フィールド上で話を聞くと、どちらもユーモアがあり、とてもナイスガイ。 ところがマウンド上での様子が正反対なのが面白い。 どちらも「プロ」の姿である。
6月15日(日)3Aインターナショナル・リーグ/ コロンバス・クリッパース(ナショナルズ)vs インディアナポリス・インディアンズ(インディアンズ) @クーパー・スタジアム 〜32年使った旧い球場。 試合終了後、約2時間車を走らせコロンバスへ到着。 午後5時開始のゲームだったので、駐車していると「セブンス・イニング・ストレッチ」が聞こえ、慌てて準備に移り取材開始。 「2-2」の同点からホームのクリッパーズが勝ち越し、場内は大熱狂となった。 ここクーパー・スタジアムをクリッパーズが使用するのは今年で最後。 来年からは新球場に移る。 時代の流れはしょうがないが、こういう昔ながらの「旧い」マイナーリーグ球場は大好きだ。 かつてはヤンキース傘下だったため、#2デレック・ジーターや#20ホルヘ・ポサダもプレイした球場を最後に訪れることができて良かった。 クリッパーズ公式ページ:http://www.clippersbaseball.com
6月16日(月)MLB/フィラデルフィア・フィリーズvsボストン・レッドソックス @シチズンズバンク・パーク 〜まさにライアンの時代へ。 コロンバスから夜中、車を飛ばしフィラデルフィアへ到着。 さすがに5時間の車移動はこたえた。 今日からレッドソックス戦だが、日本メディアはまったくいない。 それもそのはず故障明けの#18松坂大輔は、同じペンシルバニアのアレントンで調整登板をするのでみんなそっちへ行ったそうだ。 試合前練習では、フィリーズ、レッドソックス両チームの主力選手に話を聞いた。 なかでも#6ライアン・ハワードは 「日本の雑誌か? かっこ良く載せてくれよ」 と積極的だった。 そのライアンが大活躍。 2本塁打を放ち、レッドソックスを圧倒した。 大量得点差だったが、#37岡島秀樹が最後に登板。 相変わらず、打ちにくい投球フォームで、明日以降につながる投球をしていた。 もしかすると、明日以降、フィリーズ打線の調子を狂わせる狙いもあったのか…。 まあ、「深読み」のし過ぎですね。
6月17日(火)MLB/フィラデルフィア・フィリーズvsボストン・レッドソックス @シチズンズバンク・パーク 〜レッドソックス・ネイションズ覚醒。 昨日の今日ではないが、フィリーズ打線はまったくタイミングが合わなかった。 レッドソックス先発#31ジョン・レスターに好き放題にやられた。 終盤は#37岡島、そして#58ジョナサン・パペルボンの「勝利の方程式」(?)がはまった。 それにしても、勝ち始めるとうるさいのがレッドソックス・ファン。 周囲のフィリーズ・ファンをあおり始め、目測だけでも5人のファンが退場させられていた。 人のホームで「厚かましい」姿こそ、本来のレッドソックス・ネイションなのだ。(そう言えば、日本にもそういうチームがあるなあ…)
6月18日(水)MLB/フィラデルフィア・フィリーズvsボストン・レッドソックス @シチズンズバンク・パーク 〜平日ディゲーム…。 平日である。週の真ん中、水曜日だ。 これだけは日本もアメリカも変わらないが…。 今日も超満員。そして「赤い靴下」のファンが騒ぎ続けた。 主力の#24マニー・ラミレスが休んでも、どこからでも点が取れる。本塁打が出る。 6回で「7-2」。 ということで球場を後にして、ボルチモアに車を走らせた。
6月18日(水)MLB/ボルチモア・オリオールズvsヒューストン・アストロズ @オリオールズパーク・アト・カムデンヤード 〜悪夢の最中。 途中、渋滞などもありボルチモア到着時にはアストロズの打撃練習中。 #3松井稼頭央は打ち終わって、すでにクラブハウスに引き上げていた。 #10ミゲル・テハダ、#17ランス・バーグマンの取材をこなす。 今日も松井は2番セカンド。 オリオールズ先発#46ジェレミー・ガスリーにタイミングが合わないのか、3打席連続でバントをしかけたのは意外であった。 延長の末、#15ケビン・ミラーのサヨナラ安打で、アストロズは7連敗。 強打のクリーンアップを誇り、優勝候補だったアストロズ。 こんなに負けるチームではないのだが…。
6月19日(木)MLB/ボルチモア・オリオールズvsヒューストン・アストロズ @オリオールズパーク・アト・カムデンヤード 〜また負けた…。 試合前、#3松井と話す。 「調子はそんなに悪くはないですけどね…」 ちょっと元気がないように見えたのが気にかかった。 試合は…、またアストロズが負けた。 松井は9回に犠牲フライを放ったが、届かなかった。 これでアストロズは8連敗だ。 今日のスタンドは結構、客が入った。 今、売り出し中の#21ニック・マーケイキスのボビングヘッドが配られるためだ。 ガッツ溢れるプレイで人気だが、試合前にはかなり多くのファンにサインもする。 久しぶりに現れたボルチモアの「スーパースター候補」だ。
6月20日(金)MLB/NYヤンキースvsシンシナティ・レッズ @ヤンキースタジアム 〜なんでかなあ…。 午前中にボルチモアを出発し、約4時間でNYCに到着。 今年が最後になるヤンキースタジアムへ。 試合前練習では、ご機嫌の#3ケン・グリフィーを取材。 2000年のオールスターでBTキャップ(ニューエラー製)をプレゼントした息子さんも一緒だった。 当時は本当に小さかったが、見違えるほど大きくなっていた。 不思議に思うことがある。 日本にいる時は、 「ヤンキース? お金ばっかり使って勝てない。どこかと同じじゃん…」 なんて思っているが、ここで試合を見ているとなぜかファンになっている自分に気付く。 なぜだろう、いつもそうなのだ。 球場の雰囲気なのか…。 ヤンキースの歴史なのか…。 ファンの醸し出すムードなのか…。 MLBの球場でホームチームにはいつも感じることだが、ここほど強いことはない。ましてや日本の球場ではありえない。 最後となるヤンキースタジアムを見ようと多くのファンが集まっていたが、試合は完全なレッズ・ペース。 ようやく調子が上がって来たヤンキースだが足踏みしてしまった。 やはり#2デレック・ジーターの出来次第。 現時点、2割8分前後、4本塁打で打点も少ない。 彼が打ち始めれば、もっと調子が上がると思う。フィールド上で見ていると、それだけの存在感があるのだ。 でもなんだかんだ言って、プレーオフには残るだろうなあ。
6月21日(土)MLB/NYヤンキースvsシンシナティ・レッズ @ヤンキースタジアム 〜敗戦の中で…。 ヤンキースは今日も負けた。しかも完敗であった。 2日間のNYC滞在で感じたことがある。 #55松井秀喜の必死さ、そしてファンからの認知度だ。 ヤンキースのラインアップはスゴい。 外野手だけ見ても、#18ジョニー・デーモン、#28ミルキー・カブレラ、#53ボビー・アブレイユと「オールスター」級。 オフに「移籍話」も出たのはうなずける。 体調も悪いのに、必死になって結果を出している。 いろいろ言いたいはずなのに、黙って結果を残す。 見ていていじらしくなるほど、頑張っている。 そんな松井をファンもしっかり見ている。 日本人ファンも多かったが、アメリカのファンも「55」のジャージやTシャツを着ている。 試合前の紹介も、さすがに#2ジーターには及ばないまでも、チーム2-3番目の拍手がわき起こる。 以前は、 「もっと中心になれるチームで活躍し世界一を目指した方が良い。年俸も高いし、NYCでは逆風が強過ぎる」 と思っていた。 しかし考え方が変わって来た。 こうなれば「いらない」と言われるまで、NYCに残って欲しい。 それこそが「松井秀喜」の存在価値のように思えて来た。 実直に頑張る姿は、アメリカのファンのハートも揺さぶっている。
6月21日(土)独立・アトランティック・リーグ/ サマーセット・ペイトリオッツvsブリッジポート・ブルーフィッシュ @コマースバンク・ボールパーク 〜ニュージャージーの愛国者。 NYCから約1時間、ニュージャージー州サマーセットへ来た。 昨年、取材したニューアーク・ベアーズと同じリーグに所属するペイトリオッツの取材。 ここは以前から「客が入る」と聞いていたがまさにその通り。 土曜日のナイトゲームとは言え、独立リーグでこれだけ入っているのは脅威だ。 だがだが…、試合が始まると、やはりレベルの差は感じる。 しかしそれをカバーするように様々なイベントをおこない(だから試合時間が長いのだが…)、子供たちを飽きさせない。 「マイナーリーグ」の手本のようなチームであった。 日本の独立リーグ、そしてNPBもメジャーばかり参考にしないで、こういうチームを視察した方が良い。 「青、赤、白」のチームカラーを身にまとった愛国者たちがチームを心から愛している。
6月22日(日)MLB/ワシントン・ナショナルズvsテキサス・レンジャーズ @ナショナルズパーク 〜ゴージャスな新球場。 今日からワシントンDCへ。 2005年に来た時は、サッカーやフットボールとの共有であるRFKスタジアムだった。 かなり前に作られたRFKは古く、ダグアウト裏などは何やら微妙な匂いがした。 関係者曰く「大きなネズミが走っていた」そうだ。 今年から使用するナショナルズパークは、とにかくキレいで大きい。 ビジョンもあらゆる場所にあり、第一印象は 「お金、かけてるな」。 肝心のナショナルズはお世辞にも強くない。 中心選手#11ライアン・ジマーマンと#24ニック・ジョンソンの2人がケガ。 今日も「3-1」から7回裏に本塁打で追い付くまでは良かったが…、そこから勝てない。 このままチームが弱いままだと…、ピッツバーグのように新球場でもすぐに客が入らなくなってしまわなければ良いが…。
6月22日(日)1Aカロライナ・リーグ/ ポトマック・ナショナルズ(ナショナルズ) vsフレデリック・キーズ(オリオールズ) @リチャード・ピッツナー・スタジアム 〜ヒョウまで降りました。 ナショナルズの試合終了後、車で約30分のウッドブリッジ(ヴァージニア州)の町へ。 ここにはナショナルズの1Aチームがある。 試合開始は、午後6時5分だ。 アメリカでは日曜日の夜が驚くほど早い。 飲食店やショップなどは午後7時頃に早々と閉店する。 次の日から始まる「新しい週」を考えている中で、メジャーを見たファンが両方見れるようにしている良いファンサービスだと思う。 スタンドでも両試合見ているファンと何人か出会った。 リチャード・ピッツナー・スタジアムは今年限りで、来シーズンから新球場になる。 1984年にできたここは、まさに「マイナーリーグ」と言う古ぼけた球場だ。 とても「緩い」雰囲気が良い。 試合途中から鳴り始めた雷がどんどん近付く。 5回終了時だった。 稲妻とともにとてつもない量の雨、あげくの果てに何と大粒のヒョウまで降って来た。 瞬く間にフィールド上は水浸し。 約30分待ち、コールドゲームが宣言された。 車でワシントンDCへ向かっている途中で今度は快晴の天気に。 日没予定午後8時30分のため、美しい夕焼けを見ながらホテルへ急ぎましたとさ。 まあアメリカで取材していると、これぐらいのことはもう慣れて来ましたよ。
6月23日(月)MLB/ワシントン・ナショナルズvsLAエンゼルス @ナショナルズパーク 〜音響設備の良さ。 試合前練習中に大雨が振り出し、試合は1時間のディレイ。 それでも多くのファンが集まったが、今日も試合には負けた。 ナショナルズは弱過ぎる。 でも新球場には魅力がたくさんある。 中でも選手紹介の方法が斬新だ。 通常は試合前に両チームを紹介するが、ここでは試合前にはビジターしか紹介しない。 1回表、ナショナルズが守備に付くと、そこから選手紹介が始まる。 そして、音楽とリンクさせた演出がとてもカッコいいのだ。 音響設備が素晴らしいので、音が空から降って来るようで、包みこまれるような感覚になる。 ドジャースタジアムやヤンキースタジアムのように、センター後方のスピーカーからウーハーを効かせてドンドンやるのも好きだが、やはり最新の球場は違う。 まるでコンサート会場にいるようなのだ。 チームは弱くとも、今、一番新しい球場を体感するだけでも来る価値がある球場だ。
6月24日(火)ボールパーク取材 @コミュニティ・アメリカ・ボールパーク 〜KCもう1つのプロチーム。 今回、最後の取材地となるカンザスシティへ。 まずはダウンタウンの西にあるコミュニティ・アメリカ・ボールパークへ。 独立リーグ・ノーザンリーグに所属するカンザスシティTボーンズの本拠地だ。 つまりKCにはプロ野球チームが2つ存在するのだ。 今日は試合がないので、サッカーフィールドへの変更中。 ここは野球だけでなく、MLS/KCウイザーズも本拠地にしているのだ。 野球とサッカーが同じフィールドを使うので、天然芝であるが、フィールド内の土部分は各ベース部分のみ。 セカンド部分を芝でカバーすればサッカー仕様に早変わりする。 それでもスタンドは他のマイナー球場と比べても遜色ないほどしっかりしている。 次はここで試合を見たい。もちろん野球、サッカー両方だ。
6月24日(火)MLB/KCロイヤルズvsコロラド・ロッキーズ @コウフマン・スタジアム 〜リノベーション最中の美しい球場。 KCに来るのは2回目。 来シーズン開幕に向けてリノベーションの最中。 ということでビジョンの上にあるはずの王冠は現在外されていた。 しかし外野席の噴水、芝生席など美しさは変わらず。 09年からは外野スタンドも作られるなど、ますます楽しみな球場だ。 試合よりも球場ばかりが目についたKCだが珍しい方々とお会いした。 北海道日本ハムファイターズご一行様。 いつもお世話になっている通訳の岩本さん以下、営業部の方々など数人で視察されていた。 交流戦の合間、積極的にアメリカの良いところを見る姿勢は本当に素晴らしいと思う。 ヒルマン監督との交流も楽しそうだった。 これで今回の取材も終了。 KCで改めて感じたこと。 それは、ファイターズが躍進し、集客も伸ばしているのには理由があるということだ。 監督、スタッフだけがアメリカ式だった訳ではない。 球団全体に「成長しよう」という積極的姿勢がある。 こういう部分は全球団が見習って全体のレベルアップにつながって欲しい。
![]() |