毎年恒例のアメリカ取材。MLB(メジャーリーグ)だけでなく、マイナーリーグやフットボール、アイスホッケーなど幅広くカバー。現地取材を通して感じた「楽しさ」や「感動」をお伝えします。

【アメリカ取材Vol.8 2007.8.30-9.21】
アメリカ取材Vol.10 2008.8.28-9.19へ》
アメリカ取材Vol.9 2008.6.3-6.24へ》
アメリカ取材Vol.7 2007.5.21-6.9へ》
アメリカ取材Vol.6 2006.6.9-9.26へ》
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アメリカ取材Vol.1 2004.9.14-9.25へ》

9月21日(金)MLB/LAエンゼルス・オブ・アナハイムvsシアトル・マリナーズ@
エンゼルスタジアム
〜ええーそれはないよ。

シアトルが勝ってしまいました。
とうことでエンゼルスの優勝が明日以降に持ち越し…。
と言うか、明日、帰国するんですけど。
最後の最後で「オチ」が付いたアメリカ取材になってしまいました。


夕日がとてもキレイなアナハイム。金曜夜の試合にファンが続々と。

最終日、試合終了後は花火もおこなわれた。しかし…、エンゼルスの優勝が見たかった。


9月20日(木)MLB/LAエンゼルス・オブ・アナハイムvsシアトル・マリナーズ@
エンゼルスタジアム
〜荒れに荒れた試合の結末。

サンディエゴでの試合終了後、車を飛ばしてアナハイムへ。
今日もダブルヘッダーです。
ア・リーグ西地区優勝マジックナンバー「3」のエンゼルスと2位マリナーズの直接対決。
そうです、エンゼルスが連勝すれば優勝なのです。

大事な試合、荒れました。
#27ブラディミール・ゲレーロへの危険球を巡っての乱闘騒ぎあり。
イチローの空振りを巡って抗議あり。
マリナーズも必死に戦っていたが…、エンゼルスは強かった。
「9-4」。
結果以上の差を見せつけたエンゼルスが勝ち、ついにマジックナンバーは「1」。
我々の帰国前最終戦で優勝が決まるか?
そして…、マリナーズには完全に「終戦」ムードが漂っていた。
今年も、イチローはリングに届かなかったようだ。


ゲレーロは頭部付近のボールに激怒。

あっという間にこんな状態。同地区対決だけあって熱くなります。


9月20日(木)MLB/サンディエゴ・パドレスvsピッツバーグ・パイレーツ@
ペトコ・パーク
〜大化けの予感…。

桑田真澄で注目を浴びたパイレーツ。
しかし、桑田がいなくなってからは、まったく日本人メディアを見なくなった。
スケジュールを立てた時点では、実は我々も「桑田取材」を考えていた。
渡米直前に「退団」が決定したため、正直、そのままパイレーツ取材に来たような感じがあった。

しかし、ここにも「掘り出し物」がいました。
#29ネイヤー・モーガン。
今年メジャー・デビューしたばかりで、まだ19試合の出場だが、なんと三塁打を3本も打っている。
そうです、足がとてつもなく速いんです。
打率はまだ低く、身体の線も細いので、これからの「発展途上」だと思いますが、素材は間違いなく「特A」。
インディアンス#7ケニー・ロフトン級のリードオフになりそうな予感。
注目です。


この選手はスゴイ。とにかくスピードがケタ違い。#29ネイヤー・モーガンを覚えておいてください。


9月19日(水)MLB/サンディエゴ・パドレスvsピッツバーグ・パイレーツ@
ペトコ・パーク
〜最高の結末。

まさかの「終わり方」だった。
ことごとくチャンスを逃してきたパドレスが、最後の最後でひっくり返した。
先発#32クリス・ヤングが今イチの調子で、常にリードを許す展開、3-2で迎えた9回裏だった。
#14スコット・ハーストンの打球は、ゆっくり、ゆっくりとレフトスタンドに消えて行った。
逆転3ラン本塁打。
試合展開にイライラした多くのファンが家路についた後の出来事。
まさに「サヨナラ・ホームラン」だった。

「大砲」に頼らず、投手と守りを重視して勝ってきたパドレス。
プレーオフ争いのこの大事な時期に、「ホームラン」で勝負をつけるとは、やはり「何か」があるのだろう。
この時期に勢いに乗ったチームが、そのままプレーオフを勝ち抜くことが多い。
先発の#30グレッグ・マダックス、#44ジェイク・ピービー、そしてヤング。
抑えの#51トレヴァー・ホフマン。
投手陣はリーグきっての充実ぶりのパドレスが、もしかすると「台風の目」になるかもしれない。
しかし…、ワイルドカードを争うフィリーズも負けない。
勝負は9月いっぱいまで続きそうだ。


打球はゆっくりゆっくりフェンスを越えて行った。

ハーストンのサヨナラ本塁打で劇的な終わり方となった。


9月19日(水)MLB/LAエンゼルス・オブ・アナハイムvsタンパベイ・デビルレイズ@
エンゼルスタジアム
〜エンゼルス、強い。

今日はダブルヘッダーでの取材。昼間はアナハイムへ。
先発予定だった#40バートル・コロンが背中を痛めたため、急遽マウンドに上がった#54アービン・サンタナが7回途中までで10奪三振の快投。
後はリリーフ陣が完璧に抑えて、エンゼルスがデビルレイズを「スイープ」した。

この3連戦、両チームには、「差」を感じた。
スコアだけならば、接戦のように見えるが、「ここぞ…」という時の集中力や「勝ち方」という部分で、エンゼルスは強さを魅せ付けた。
しかも今日は、「代役」で登板した投手が最高の形を残した。
プレーオフに向けて右肩上がり、視界良好というところだろう。

逆にデビルレイズには「若さ」というか、「これから…」という部分が見えた。
試合中、#1岩村明憲からは何度もイライラしている様子を見て取れた。
このチームが地区を勝ち進むには、まだまだ時間がかかるだろう。
岩村には苦労が多いかもしれないが、そこを「何苦楚魂」で踏ん張って欲しい。


9月18日(火)MLB/サンディエゴ・パドレスvsピッツバーグ・パイレーツ@
ペトコ・パーク
〜This is 「トレヴァー・タイム」。

試合前、パドレスいや世界のクローザー#51トレヴァー・ホフマンに取材。
第一印象は…、
「顔が小さい」。
そして
「ものスゲー、筋肉」。
笑顔を絶やさず、丁寧親切に語ってくれる紳士。
ダグアウト裏で、美容師さんに髪を切ってもらい、リフレッシュ完了でゲームに入っていた。

そのホフマンが9回表に登板。
過去、ロードでは見たことあったが、ホームでは初となる。
噂には聞いていたが、登場シーンからすべてがカッコイイ。
レンジャース#40大塚晶文や、スワローズ#22高津臣吾が尊敬するのがよくわかる。
「トレヴァー・タイム」。
これはまさにサンディエゴ名物です。


スーパースターだがまったく飾るところのないナイスガイなホフマン。

「トレヴァータイム」。本当にカッコいい登場シーンだ。これを見るだけでもサンディエゴに来る価値がある。


9月17日(月)MLB/LAエンゼルス・オブ・アナハイムvsタンパベイ・デビルレイズ@
エンゼルスタジアム
〜「Gunちゃん」は元気です。

久しぶりに「Gunちゃん」こと、岩村明憲に会った。
試合前練習時、岩村がこっちを向いて手招きしている。
「え、俺ですか?」
と訪ねると、首を縦に振っている。
近寄ると、右手を差し出された。
「久しぶり。今日はわざわざ来てくれたの? こんな対戦なのに…(笑)」
いやぁ、うれしかった。「Gunちゃん」に忘れられていなかっただけでなく、あの気さくなところが変わっていなかったからだ。
いつも、9月のアメリカ取材が終わった後、涼しい神宮球場でメジャー話をするのが恒例だった。だから少しばかり違和感がある。
「Gunちゃんのヒットを見に来たので、1本出してくださいね」。
「OK、分かった」。
約束通り、1回の第一打席でライト前ヒットを打ってくれた。

ところで試合は荒れた展開になった。
両チームともミスが続出し、投手も変えるため、試合時間が長い。
4時間近い試合は、10-7でア・リーグ西地区首位のエンゼルスが勝った。
しかし、どうにも徒労感が残る、疲れた試合だった。


メジャー1年目。すべてが大変だと思うが、岩村は持ち味を発揮して頑張っている。


9月16日(日)MLB/サンディエゴ・パドレスvsSFジャイアンツ@
ペトコ・パーク
〜ジェイ「K」ピービー。

今日はLAから約1時間ほど南下してサンディエゴへ。
2006年、WBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)決勝がおこなわれたペトコ・パークには2004年以来に来た。
以前は、「これから再開発」という感じで、球場周辺に取り壊される前の旧い建築物がたくさんあった。
ところが…、新しいビルやマンションがたくさん建てられ、スポーツ・バーなども数多くできている。
また、球場内部も細かな改築がなされていた。
最も「便利」に感じたのは、1階席中央部分に「横移動」できる通路ができたこと。
以前は横移動は1階席後方通路まで上がってからでないといけなかったので、苦労した記憶があった。
中央部分に通路ができ、内外野への移動が楽になった。
新球場なのに、便利なことはすぐに取り入れて改築する姿勢は、本当に素晴らしい。

試合は#44ジェイク・ピービーの「奪三振」ショー。
8回1死までで10奪三振。
「良い投手」とは知っていたが、こんなに素晴らしいとは…。
日米野球で見た姿とはまったく違う、「本気」の投球だった。
ドジャースといい、パドレスといい、本当に「強さ」を発揮してきた。
ここからの2週間、果たしてどうなるのか…。


ピービーのファイティングスピリッツには感動。野手顔負けに打球を追いかけ、フィールドに倒れる。

背中が泥だらけになりながら熱投を続ける。


いつ来ても本当に美しい球場。周囲にコンドミニアムやショップが続々とできていて、前回来た時とは随分変わった。

センター後方のトニー・グウィン氏の銅像の周りにはいつも大勢のファンが。


9月15日(土)MLB/LAドジャースvsアリゾナDバックス@
ドジャースタジアム
〜これはまだまだ…。

混戦の続くナ・リーグ西地区が、ますますおもしろくなってきた。
首位のDバックスを追いかけるドジャースが2日続けての快勝。
今日は#26ルイス・ゴンザレス、#16アンドレ・イーズィアーの本塁打で6-2と打ち勝った。
余裕のある展開だったので、ここのところ「フル回転」だったストッパー#44斎藤隆を休ませるもできた。
シーズン終盤にきて、非常に良い形である。

逆に、Dバックスは今シーズン継続してきた細かい野球に「ほころび」が出ている。
ミスをした後に本塁打という最悪の形。
「ビッグネーム」の選手がいないだけに、いかに修正していくか、だろうなあ。
それにしても、パドレスを含めた3チームの戦いは本当におもしろい。


好調ドジャース。試合後は恒例のベースランニングがおこなわれた。


9月14日(金)MLB/LAドジャースvsアリゾナDバックス@
ドジャースタジアム
〜金曜夜の熱戦。

前日の試合後、車を飛ばしてやってきましたLA。
真夜中の6時間ドライブはさすがにタフだったため、昼過ぎまで休み、いざドジャースタジアムへ。
相変わらずの抜けるような「青い空」と、湿気を感じさせない快適な「空気」。
やはりカリフォルニアは良い。

今日は9月27日に80歳になるトミー・ラソーダ氏のバースディイベントがおこなわれた。
もちろん本人も来場し、試合前のビジョンには数多くの関係者からのお祝いメッセージが流された。
その中にはマリーンズ#2ボビー・バレンタイン監督からのものもあった。

試合は首位Dバックスと追いかけるドジャースの素晴らしい「シーソーゲーム」。
勝負所で点を奪い取ったドジャース。
8回1アウトから登板した#44斎藤隆が抑えて、ドジャースが大事なシリーズに先勝した。

金曜日ナイターは渋滞も考慮され、午後7時40分開始。(これって日本では考えられない。車社会だから可能)
試合終了は午後11時を過ぎていたが、7割ぐらいのファンが最後まで残って熱戦を見届けていた。
良い試合は見る者を惹き付ける。
これが「基本」なんです。


試合前にはラソーダ氏のバースディパーティーが盛大におこなわれた。それにしても元気なおじいちゃんだ。

ラソーダ氏の弟子にあたるボビー・バレンタイン監督からもメッセージ。


9月13日(木)MLB/オークランド・アスレチックスvsテキサス・レンジャース@
マカフィー・コロシアム
〜いつもと変わらぬ風景。

オークランドに来るとホッとする。
底抜けに明るい選手たちと、親切なスタッフ。
いつも我々を手厚く歓迎してくれる。
毎年、訪れているために、顔を覚えてくれたスタッフも多い。
ここの球場は前近代型の「円形」スタジアムで、「魅力がない」という人は多いが、「ハード」の部分を「ソフト」で補っている。

試合前、#33ニック・スウィシャーと#20ヒューストン・ストリートを取材。
撮影時に笑いが止まらずかなりの時間を要したスウィシャー。
いつもの通り、話始めたら止まらない、「おしゃべり」(地元メディアも、彼は相当のおしゃべりだ、と言っています)のストリート。
投打の中心2人がこんな調子なら、チームのムードも明るい。
残念ながらプレーオフ進出は難しい状態だが、それでも見ていて「楽しい」チームだ。

この2人は試合でもやってくれた。
スウィシャーは本塁打を含む4打数2安打2打点。
ストリートは1点差に迫った9回をしっかりと抑えてセーブを挙げた。
対照的に、レンジャースは…。
本来は、このシリーズで#40大塚晶文を取材したかった。
しかしチームの「若手への切り替え」という方針、そして大塚の故障という2つのダメージが重なってしまった。残念である。
そして、チーム自体にもまったく元気を感じなかった。
球場での1番人気#21サミー・ソーサなどはまったく使われず、「飼い殺し」状態だもんなぁ…。


取材中、笑いが止まらなかったスウィッシャー。撮影中も笑うのを我慢していたが…。

しゃべり出したら止まらないストリートだが、マウンドでは別人のようだ。


ソーサの出番はなし。もうそろそろこの選手も…。


9月12日(水)MLB/SFジャイアンツvsアリゾナDバックス@
AT&Tパーク
〜ノンビリとしたジャイアンツ…。

試合前に多くの選手に取材を慣行。

G#13オマー・ビスケール
「おお、またよく来たな。最近はメディアが少なくて楽で良いよ。いくらでも話すからな。写真は俺だけ撮れよ(笑)」。
いつも通りのお調子者。

G#25バリー・ボンズ
「何、96年に新宿のショップで俺からサインをもらったって? そうかそうか。それで今はメディアになったのか? 変なことは聞くなよ(笑)」。
意味深なブラック・ジョーク。

地区最下位。ボンズの本塁打記録騒ぎも収まり、メディアの数が6月取材時(この時はニューヨーク、シェイスタジアム)の10分の1ぐらいしかいない。
もちろんスタンドには空席が目立つ。
周囲の雰囲気が選手自身をもノンビリとさせているようで…。
それが試合にも影響しているのか、Dバックスにあっさりと負けてしまった。
ちょっと寂しい、ジャイアンツの姿。
ノンビリとした姿も良いが、いつもの何となく「刺々しい」雰囲気の「強い」ジャイアンツが良いなあ。


大ベテランのビスケールだが、守備のうまさは今でもトップクラスだ。

ボンズの出番はなし。ベンチ内でもどこか寂しそうに見えた。


試合前、驚くべき人がフィールドに。ボクシング・プロモーターのドン・キング氏。近日のタイトルマッチの記者会見があったそうだ。


9月11日(火)MLB/シカゴ・ホワイトソックスvsクリーブランド・インディアンス@
USセルラー・フィールド
〜インディアンスの強さを見た2日間。

90年代、多くのスター選手を抱え、ア・リーグ中地区で毎年のように優勝争いをしたインディアンス。
そのスター選手が続々と移籍し、ここのところはかつての輝きを失っていた。
しかし、若手の成長やトレードでの的確な補強の結果、ここまでのところ地区首位を快走している。
この結果には正直、驚いている。予想もしなかった。
今回のこのシリーズ、かつてインディアンスを支えた#7ケニー・ロフトンが戻り、ソックスには#25ジム・トーミがいる。しかもトーミには500号の期待もかかる。
渡米前から楽しみにしていた取材だった。

しかし、現在のチーム力の差がはっきり見てとれた。
ソックスには2年前、ワールドチャンピオンになった実力は残っていなかった。
かたやインディアンスは上昇のまっただ中。
結果は明らかだった。
今日もトーミには本塁打は出ず。
試合前に取材した、連続無走者の記録を打ち立てたストッパー、#45ボビー・ジェンクスの出番すらない。
何となく寂しい2日間に終わった。


通算500号本塁打まであと2本のジム・トーミだったが…。

ライト後方に設置された「トーミ・メーター」は498のまま動かず。


本塁打が出る度に花火が上がり電飾が光る。しかしトーミの打席では…。


9月10日(月)MLB/シカゴ・ホワイトソックスvsクリーブランド・インディアンス@
USセルラー・フィールド
〜やっぱりこの国は…。


陸路、シカゴに帰ってきました。
ホテルで少し休み球場へ向かった。
試合前から小雨が降っていたが、試合開始には止んで「プレイボール」。
しかし…、このまま順調に進む試合ではなかった…。

7回裏が終わると雨で中断。
そのまま2時間32分待たされ、試合再開となったのは夜中の12時前。
結局、試合が終わったのは、午前1時直前でした。
以前からこういう試合があるとは聞いていたが、まさか自分が体験するとは…。
それでも最後まで約200人ほどのファンが残っていたのには励まされた。

試合はインディアンスが地区首位の強さを見せたような試合。
500号本塁打まで2本と迫っていた#25ジム・トーミにも当りは出ず。
本当、疲れました。


雨にたたられた試合。2時間以上の中断を最後まで待っていたのはわずか200人ぐらいか。

試合終了はam12:37。本当に疲れた取材だった。


9月9日(日)MLB/デトロイト・タイガースvsシアトル・マリナーズ@
コメリカ・パーク
〜マリナーズ連敗脱出。


先制してもすぐに逆転されるマリナーズ。
「今日もか…」
と思ったが、打線が爆発し調子の出ない先発#34フェリックス・フェルナンデスを救った。

ようやくの連敗脱出。
しかし、ナ・リーグ西地区では首位エンゼルスに大きく差をつけられ、ワイルドカードも微妙な状態に。
シアトルの厳しい戦いは続く。
次は来週20日からエンゼルスとの直接対決を取材する予定だ。
その時までに少しでも差を縮め、シーズン最後の首位攻防戦「良い試合」を見たい。


至る場所で虎を見かけるタイガースタジアム。噴水もありとても美しい球場だ。

もともとはフィールド内に国旗掲揚ポールがあった。本塁打が出ないため、外野フェンスを前に出したそうだ。


9月8日(土)MLB/デトロイト・タイガースvsシアトル・マリナーズ@
コメリカ・パーク
〜良い試合だったが…。

昨日の失敗を教訓に、試合前にしっかり取材をおこなう。
タイガースの多くの選手に良い話を聞く。

エースの#35ジャスティン・バーランダーは、当サイトで「マイナー日記」を書いていた武藤雄太さんと同じ時期にレイクランド・タイガースに所属していた。
「ユタ(こう発音していました)はもちろん覚えている。あの小さい奴だろ(笑)よろしく伝えてくれ。デトロイトへ来るようにね」

元広島カープの#19ティモ・ペレスは流暢な日本語。
「こんにちは。元気ですか。僕は元気ないです」

試合は5回まで5-5の面白い展開だったが…。
その後はシアトルにミスが続出して、12-6で大敗した。

この試合、初回、イチローの内野ゴロで微妙な判定があった。
明らかにイチローの足が速く見えた。もちろんイチローも猛抗議。
ここ数試合、イチロー絡みでいくつもこのような判定がある。
「ああいう人たちと同じフィールドに立っているのが恥ずかしい」
というコメントも出していたが…。
確かに判定は微妙極まりなかった。
コメントはチームを鼓舞するためのものかもしれないが、それにしても今のシアトルにはミスが多過ぎる。
自分たちで流れを手放している。
それぞれが異なる方向を見ている。

イチローにも当てはまるだろう。
リードオフとして、こういう時こそ「何が何でも、チームのために…」というメンタルが必要ではないか。
「首位打者もプレーオフも両立させたい」
という前日出したコメントを見てそう感じた。
WBCの時のイチローは違ったはずだ。


登板日翌日、バーランダーはファン・サービスに忙しかった。

攻守にガッツ溢れるプレイはカープ時代から変わらない。


9月7日(金)MLB/デトロイト・タイガースvsシアトル・マリナーズ@
コメリカ・パーク
〜時差の洗礼。

朝一番でデトロイトへドライブ。
昨夜、ホテルに戻ったのが遅かったので、非常につらい起床だった。

道中、インディアナ州サウスベンドという町で、シルバーホークス(1Aミッドウエスト・リーグ/ダイヤモンドバックス/www.silverhawks.com)の本拠地スタンレー・コヴァルスキー・スタジアムにて撮影をおこなう。
ここのスタッフはとても丁寧親切で、シーズンオフだというのにわざわざ鍵を開けて、クラブハウスや審判室まで案内してくれた。

サウスベンドで有名なのは、ノートルダム大だ。
フットボールを題材にした「ルディ」という映画を見てから行きたい場所だったので、スタジアムを見る。
残念ながら中には入れなかったが、「ルディ、ルディ!!」のコールをしておいた。

車を飛ばすこと5時間弱。
我々の時計は、まだ午後5時過ぎだった。
取材のためクラブハウスに入ろうとすると、すでにクローズ。
おかしい、と思って球場の時計を確認すると、すでに午後6時過ぎ。
そうです、デトロイトはシカゴと時間帯が違うのです。
やられました。

今日からの3連戦、プレーオフに向けて「勝負」のマリナーズでしたが…。
リードオフのイチローが完全に抑えられ、6-1で敗戦。
タイガースは#35ジャスティン・バーランダーの好投、打線のつながり、など良いところだらけ。
総合力の違いを感じる試合だった。


シーズン終了後の寂しい球場。「プレーオフに残れていれば…」と言うことらしい。

わざわざ鍵を開けてクラブハウスまで入れてくれた。


ノートルダム大のスタジアムまでは来てみたが…。残念ながら中には入れなかった。
ノートルダム大アスレチック・ウエブサイト
http://und.cstv.com/


9月6日(木)MLB/セントルイス・カージナルスvsピッツバーグ・パイレーツ@
ブッシュ・スタジアム
〜セントルイスのヒーロー。

朝5時にシカゴを出発し、約5時間のドライブ。
中西部のかつての「ルート66」に沿って作られた「55号線」を南下して到着したのは、昨年のワールドチャンピオン、カージナルスの本拠地セントルイスだ。
試合前、クラブハウスで田口壮と久しぶりに話をさせてもらった。

「いやあ、9月は40人枠になって若い選手がいるから、出場の機会が読めなくて…。しかも首位争いの大事な試合をしているから、常に気持ちを張っていなくてはいけないんですよ。その後にはすぐプレーオフで25人枠で勝負でしょ? まあ、こういうのがやっていて楽しいとも思うんですけどね…」。

チームに欠かせない選手となった田口は、頑張っている。
常にレギュラーとして試合に出場するだけが、選手の役割ではない。
その証拠にセントルイスのファンはよく分かっている。
練習中そして6回の代打時と、田口への声援は、主砲#5アルバート・プーホルズと変わらないぐらいに大きい。
日本にいるとメディアでの取り扱いは少ないが、田口壮は間違いなく「ヒーロー」なのだ。

試合は雨のため、1時間35分遅れて開始。
終了直前にも中断をはさむなど、長い試合だった。
打線爆発のカージナルスが16-4で快勝。
もしかするとのプレーオフが見えて来た。

試合終了後、車を飛ばしてシカゴへ戻る。
ホテルについたのは夜中の12時過ぎ。
いやあ、マイナーリーガーのような移動でした。


旧球場のとなりに造られた新ブッシュスタジアム。カージナルレッドが目に痛い美しい球場。

とにかく雨にたたられた1日。降り出す度にキーパーは大忙しだった。


チームで3本の指に入るぐらいの大きな声援を浴びていた田口。彼の人柄は万国共通に受けるのだ。


9月5日(水)MLB/シカゴ・カブスvsLAドジャース@
リグレー・フィールド
〜日本語をペラペラのリードオフ。

カブス#12アルフォンゾ・ソリアーノはカブスに欠かせないリードオフになっている。
年間30本以上ホームランを放つ長打力、出塁率も高く、そのうえ俊足ときている。
心配されたレフト守備にも適応能力の高さをみせ、リグレーフィールドのブリーチャー席は、ソリアーノが守るレフト後方から埋まる。(ちなみにサミー・ソーサがいた時は、ライトから埋まった)

試合前にこちらが英語で取材を申し込むと、
「ちょっとなら大丈夫。よろしくお願いします」
とペラペラの日本語が帰ってきた。
広島カープが生んだ、メジャー屈指のスター選手。
改めてカープのスカウト眼力と、育成能力の高さを感じる。

平日のナイターだが、ドジャース相手とあって超満員。
そのほとんどがビールを何杯も飲み干しているため、騒がしい騒がしい。
ソリアーノがスタンドに投げ込んだボールが外野フェンスに引っかかると、それを目掛けて裸でダイブするファンもいた。(ちなみに背中が血だらけになっていた)
試合も終盤カブスが強さを見せて完勝。
帰る際には、球場内外の至る場所で奇声がこだましていた。


元カープのソリアーノ。今では大変なスター選手になったが、気軽さは変わらない。

いつものことだが…、シカゴのファンは本当に激しい。見ている分には面白いが…。


9月4日(火)MLB/ミルウォーキー・ブリュワーズvsヒューストン・アストロズ@
ミラー・パーク
〜大砲2人。


朝6時過ぎの飛行機でシカゴへ。
ホテルでしばし休んだ後、ミルウォーキーへの45分ほどのドライブ。

試合前、ブリュワーズ#28プリンス・フィルダー、アストロズ#45カルロス・リーを取材する。
プリンスはシャイな感じながら、低音の声で、目を見つめて質問に答えてくれた。
対するリーは、典型的なラテン系。
「日本語しゃべれます。こんにちは」
といきなりジャブをかましてくれた。
対照的な2人だったが、どちらも長距離打者のオーラを放っていた。

ナ・リーグ中地区で優勝争いを繰り広げるブリュワーズ。
堅実な試合運びで、「強さ」を感じさせた。
それにしても、数年前にはワールドシリーズに出場したアストロズの元気なさが気にかかった。

ミルウォーキーといえば、「ソーセージレース」。
何の変哲もない「着ぐるみ」のレースだが、いつも同様盛り上がった。
6回裏終了時のこのレースを見て帰宅する人も多い。
今日も見ていて、あの「くだらなさ」には、やはり笑えた。
「着ぐるみ」の中に、野茂英雄も入ったことを想像すると、スゴイことだ。


丸太のような腕にタトゥ−。外見に似合わずとてもシャイなプリンス。

典型的な中南米系。とにかく明るい、しゃべる、しゃべる。


とにかくバカバカしいソーセージレース。だが見る度に笑ってしまう。


9月3日(月)MLB/アトランタ・ブレーブスvsフィラデルフィア・フィア@
ターナー・フィールド
〜井口の使い方。

看板選手#26チェイス・アトリーが復帰した今、#12井口資仁はバックアップとして起用されている。
昨日、久しぶりのスタメンで2安打を放っていたので、
「もしかすると…」
と思ったが、やはりベンチを温めた。
8回表に代打で出場し、ボール2球を見逃した後、ライトフライに倒れた。
正直、これでは何のためにフィリーズに来たか分からない。
井口本人の気持ちを考えると…きっとストレスが貯まっているのだろう。

試合はようやくブレーブスが勝った。
アトランタでの4日間、親切な対応を受け、充実した取材ができた。
「サザン・ホスピタリティ」
使い古された言葉の意味を実感した日々だった。


スーパースター#26チェイス・アトリーが復帰して井口はベンチへ。元気なさそうに見えるのは…。


9月2日(日)MLB/アトランタ・ブレーブスvsニューヨーク・メッツ@
ターナー・フィールド
〜スモルツが粘るも…。


先発はブレーブスが#29ジョン・スモルツ、メッツが#47トム・グラビン。
90年代のブレーブス黄金時代を築いた2人の投げ合いだ。

どちらもランナーは出すが、粘りの投球で試合終盤へ。
試合の行方を決めたのは、メッツ、#5デビッド・ライトのセンター後方への2ラン。
ブレーブスも最後まで粘ったが、3-2と1点及ばす、まさかの「スイープ」3連敗。
メッツ、フィリーズと続く6連戦。
ここで巻き返せば、一気にナ・リーグ東地区の主導権を握れそうだったのに…。
ワイルドカードの可能性を残すものの、試合後のブレーブスには「終戦」の気配が漂っていた。


さすがグラビンである。粘り強い投球でスモルツに投げ勝った。

メッツの主砲ライトは本塁打で存在感を。


9月1日(土)2A:サザン・リーグ/バーミングハム・バロンズ(ホワイトソックス)vsハンツビル・スターズ(ブリュワーズ)@
リージョン・パーク
〜またまたノーヒッターが…。


アラバマ大から約40分でバーミングハム到着。
まだ試合は4回表、たっぷり取材ができる。
かつて日本のサントリーが親会社となり、バスケットの英雄マイケル・ジョーダンもプレイしたバロンズ。
1度は訪れたいと思っていた場所だが、あまりの客の少なさに引いてしまった。
土曜の夜に観客は球場の約1割ぐらいしか入っていない。
近郊でカレッジ・フットボールがおこなわれるとはいえ、あまりに寂しい。
しかも、ショップではいまだにジョーダンのジャージを売っている。
よほど厳しい状態なのが分かった。

バロンズの先発投手#34ライアン・ウイングは7回2死までエラー2つのみのノーヒッター。(もしかすると将来のスターになるかも…)
ここで…またしても…ライト前ヒットを打たれて降板。
ウーン、ノーヒッターはいつ見れるのか…。
良かったのはここまで。
代わった投手が打たれ、しかも決勝点は、押し出し死球。
「そういうオチですか…」という試合だった。


かつてマイケル・ジョーダンもプレイし超満員だった球場も今は閑古鳥が…。
バロンズ・ウエブサイト
http://www.barons.com

素晴らしい投球を見せてくれたウイング。


9月1日(土)カレッジ・フットボール/アラバマ大vsウエスタン・カロライナ大@
ブライアント・デニー・スタジアム
〜My Sweet Home Alabama。


学生時代、アラバマ大に短期留学したことがある。
フットボール全米チャンピオンになったばかりで、ものすごい盛り上がりだった。
生まれて初めて行った海外がアラバマだったため、スポーツ好きな僕がアメリカを愛するようになるのは必然だった。
あれから10年以上が経ち、2007年シーズン開幕戦を見るチャンスに恵まれた。

アトランタから大学のあるアラバマ州タスカルーサまでは車で約3時間。
近付くにつれ、アラバマ大の旗を付けた車が増えていく。
そして、7万人収容のスタジアム周辺は試合開始5時間以上前から大騒ぎだった。
あちこちにテントを張り、テイルゲート・パーティーを楽しんでいる。
「お前、日本から来たのか? 何、アラバマ大にいたことがある。これ食べろ」
と見ず知らずの人からハンバーガーをいただいた。

7時開始のゲーム、30分前には超満員。(これ、大袈裟ではないです)
プロレス流に言うと、「超満員札止め」。
アラバマ・カラーの「クリムゾン」(楽天ではなくアラバマ・カラーです。これは譲れません)で場内は染まった。
試合も圧倒的なペース。
実はこの後、隣町のバーミングハムでマイナーリーグ取材があったので、第2クオーターの途中で安心して会場を出る。
後で聞くと、「52-6」の圧勝。
いろいろな意味で、素晴らしい一日となった。

カレッジでこの規模。いつ見ても本当に驚かされる。
アラバマ大アスレチック・ウエブサイト
http://www.rolltide.com/


8月31日(金)MLB/アトランタ・ブレーブスvsニューヨーク・メッツ@
ターナー・フィールド
〜しゃべり過ぎるほどの40歳。


試合前、ブレーブスの大投手ジョン・スモルツに話を聞いた。
過去の栄光の数々をほぼ同時代に見てきた身としては、ものすごく緊張した。
しかし、話始めると、あまりの言葉の多さに引き込まれた。
というよりも、しゃべる、しゃべる。
多くのメディアが話を聞きたくて待っているのに、1人につき5分ぐらいしゃべるので、誰もが待っている状態。
「話好きな」大投手だった。

金曜日の夜、スタンドは満員。
昨夜に続いて「トマホーク・チョップ」が鳴り響くが…。
メッツの#15カルロス・デルガド、#7ホゼ・レイエスのホームランなどで完敗。
試合後の花火まで残っていた人も、球場の半分ぐらいだった。

センター後方のスコアボードは最近のメジャーでは珍しい造りだ。
伝説の大投手の1人#29ジョン・スモルツ。とっても話好きな「良い人」だった。 アトランタと言えばこれ。トマホーク・チョップ。


8月30日(木)1A:サウス・アトランティック・リーグ/ローム・ブレーブス(ブレーブス)vsサヴァンナ・Gナッツ(メッツ)@
ステイト・ムニュアル・スタジアム
〜ミニ・アトランタ。


恒例のアメリカ取材がスタート。
シカゴ系由で到着したのは、初取材地のアトランタ。
今日はMLBの試合はないので、空港から車で1時間ほど北上したロームという町へ。
2〜3日前まで、ブレーブスとマイナー契約をしている、フリオ・フランコがいたそうだが、この日はいなかった。残念。
しかし、ネームバリューのある選手がいなくとも、多くのファンが雨の中、試合開始を待っていた。

雨は試合開始前に上がり、ときおり涼しい風が流れ込む、「秋」の気配の中で試合は進んだ。
どの選手も9月に向けて必死だ。
メジャーの登録選手枠が広がるので、必然的に上のレベルに上がる選手も出て来る。そして、「次のシーズン」への生き残りもある。
底辺の広いアメリカ野球。
悲喜こもごものタフな時期だ。

もちろんブレーブス・ファミリーなので、いつもの「トマホーク・チョップ」を嫌というほど耳にした。
明日、メジャーでも同じように鳴り響くんだろうなあ。
「時差ぼけで眠いので、今夜はゆっくり休みます」と思ったが、ベッドの中でも「トマホーク・チョップ」が頭を回っていた。
Ohーオオオー、Ohーオオオー。


早速マイナー取材。球場正面には銅像が設置され良い雰囲気。

試合2時間前には大雨が降り、球場は水浸し。


試合開始時には晴れ上がり、蒸し暑いが絶好のナイター日和となった。
ローム・ブレーブス・ウエブサイト
http://www.romebraves.com