毎年恒例のアメリカ取材。MLB(メジャーリーグ)だけでなく、マイナーリーグやフットボール、アイスホッケーなど幅広くカバー。現地取材を通して感じた「楽しさ」や「感動」をお伝えします。

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6月9日(土)MLB/LAドジャースvsトロント・ブルージェイズ@
ドジャースタジアム
〜1-0の投手戦。

ドジャース#23デレック・ロー、ブルージェイズ#28ショーン・マーカムの投手戦。
結果ホームランで1点を取られたローが敗戦投手になった。しかし、9回表まで投げきってマウンドを降りる際のスタンディング・オベーションは、まるで「勝利投手」と同等なものだった。
1-0という試合は、つまらない試合が意外と多いが、今日はそんなことはまったくなかった。

今回も約1ヶ月のアメリカ取材が無事に終了。
いろいろな人との出会いもあり、実に有意義な期間であった。
お世話になった方々、いろいろとありがとうございました。


「1-0」で負けはしたが、素晴らしい投球を見せてくれた#23デレック・ロー。


6月8日(金)MLB/LAドジャースvsトロント・ブルージェイズ@
ドジャースタジアム
〜最後の最後でシビレる試合。

やはりLAは暑い。
風は涼しいのだが、日差しが出ると途端に暑くなる。
やはりカリフォルニアはこうでなくちゃ。

金曜日の今日は午後7時40分試合開始。
渋滞がひどいLAとはいえ、日本では考えられないぐらいの遅い時間だ。(先日、テレビ中継の関係もあってヤンキース対レッドソックスが午後8時開始というのにも驚いたが…)

試合は一進一退の素晴らしい試合。
まずは#31ブラッド・ペニーの豪腕。
1点差をひっくり返す#26ルイス・ゴンザレスのホームラン。
9回表に#44斉藤隆が同点ホームランを打たれ延長へ。
延長10回表に勝ち越しを許すも、最後は#8オルメド・サエンスの逆転サヨナラ2ラン。
夜10時半を過ぎても残っていたファンにとっては、最高の終わり方。
シビレました。


やっぱりここに来ると落ち着く。ドジャースタジアムは野球を見るのに最高の場所だ。

延長の決着はサヨナラ本塁打。その瞬間、ファンが一斉に立ち上がった。


6月7日(木)1A:カリフォルニア・リーグ/ストックトン・ポーツvsハイデザート・マーベリックス@
バナーアイランド・ボールパーク
〜またまたノーヒッターが…。

オークランドから東へ約1時間、車を飛ばして着いた先は、小さな町のストックトン。A'sの1Aポーツを取材する。
ここでもチーム運営とコンディションを勉強する2人の日本人と出会う。
マイナーからメジャーを目指すのは、何も選手に限ったことではない。
文化の違い、そして何よりビザの問題があって大変だろうが、前向きに階段を上がって欲しい。

昼間のシリングに続いて、ここでもポーツ先発ビンズ・マザーロが7回1アウトまでノーヒッター。
それが、1本のホームラン…。
1日に2試合もチャンスを逃すなんて…なんてこったい。
ということで試合終了後、LAまでロングドライブで移動。


夕焼けが眩しい中、プレイボール。1Aだが素晴らしい球場だ。

陽が沈むと夜風が涼しく快適なナイターになる。
ポーツ・ウエブサイト
http://www.stocktonports.com


6月7日(木)MLB/オークランド・アスレティックスvsボストン・レッドソックス@
マカフィー・コロシアム
〜シリングです。

1-0、しかも9回2死までノーヒッター。
誰でも期待しますよ。
しかし…シャノン・スチュアートの放った鋭い打球がファースト、ケビン・ユーキリスの右を抜けて行った瞬間、夢は途切れてしまいました。

僕はこの仕事を始める前から野球が大好きだった。
かなりの試合数を見ていると思うが、ノーヒッターは一度も見たことがない。(もちろん完全試合もだ)
友人などは、もらったチケットで見に行き、ノンビリ飲みながら酔っぱらっていたらドラゴンズ川上憲伸がノーヒッターを達成したそうだ。
2アウト、あと1人でしょう…いくらA'sの連勝に気を良くしていたとはいえ、これってどうなんでしょう…。


最後の最後で…。敵味方関係なく最後はスタンディングオベーションだった。


6月6日(水)MLB/オークランド・アスレティックスvsボストン・レッドソックス@
マカフィー・コロシアム
〜ナックルのパワーも通じず…。

今日の先発はナックルボーラー、ティム・ウエイクフィールド。
相変わらず、「どっちへ行くか分からない」ナックルは健在。
初回こそ、球数が多かったが、2回以降はテンポ良い展開。
明らかに昨日の松坂よりもテンポは良く感じた。

しかし、今のA'sは強い。
もともと少ない得点差を守りきるチーム。
打線で打ち勝って来たレッドソックスが打てなくなり、少ない得点での試合を臨めば、今日のような結果も当然かもしれない。
打線には必ず「波」がある。
そう、A's は強いのです。
3-2でA'sの勝利。
我々がオークランドへ来てから負けなしの5連勝。
いやあ、気分は良いでしょ、そりゃあ。


安定した投球内容だったが…。それにしても今のA'sは強い。


6月5日(火)MLB/オークランド・アスレティックスvsボストン・レッドソックス@
マカフィー・コロシアム
〜松坂、西海岸初登板。

松坂大輔を初めてアメリカで見る。
99年、千葉マリンで初めて見てから、西武ドーム、東京ドーム、福岡ドームなど多くの場所でかなりの登板を見たと思う。15試合ぐらいは見たか…。
その中でもワーストに近いぐらいの悪い出来に見えた。(試合後には本人も、悪かった、と語っていたが…)

7回130球という球数が表すように、ストライクを取るのに苦労しているようだった。マウンドへの行き来では、何度も首をひねっていた。
試合前のブルペンから真っ直ぐはバラつき、変化球はほとんどがワンバウンド。
試合に入ってもそれは変わらず、唯一、「そこそこ」だった(と思う)フォークボールで何とかピンチを抑えていたぐらいだった。

結果は2-0での敗戦投手。
一部では、「悪いなりに試合を作った」という報道があったが、それも今日は結果論だと思う。
あれだけテンポが悪ければ、味方打者のリズムにも悪影響を及ぼすはず。
「試合を作る」とは、「点差」だけではなく、味方の「ムードを作る」ことも含まれると思うのだ。
次こそ、いつもの松坂大輔を見たい。(次はテレビだが…)

今日でA'sは4連勝。


この日の松坂は良くなかった。何度もクビをかしげる姿が目立った。


6月4日(月)MLB/オークランド・アスレティックスvsボストン・レッドソックス@
マカフィー・コロシアム
〜レッドソックス襲来…しかし…。

レッドソックスがやって来た。とともに、ここ2日は我々だけだった日本メディアの数も増え、知り合いの方々とも再会。
現在、ア・リーグ東地区の首位を独走するレッドソックス。
しかし…今のA'sは強い。
「長髪」ダン・ハーレンの好投で終始、試合の主導権を握る。
9回に同点に追い付かれるも、延長11回裏にこちらも「ワイルド系ヘアー」エリック・チャベスのサヨナラホームラン。
これでA'sは3連勝。

しかしアメリカ人は発音が伸びる選手名を叫ぶのが好きだ。
今日はJ.D.ドリューの「ドリュー」と、ケビン・ユーキリスの「ユウー」というのが耳から離れません。
しかも対戦相手のA'sファンまでやっているんだから、本当に好きなんだねえ。


試合を作ったのはエース#15ダン・ハーレン。

そして試合を決めたのは#3エリック・チャベス。


6月3日(日)MLB/オークランド・アスレティックスvsミネソタ・ツインズ@
マカフィー・コロシアム
〜サンタナとの初遭遇も…。

番記者ではない我々は、多くても1カードで取材場所を変えることが多い。
これまでツインズ戦は結構、見て来たような気がするが、ヨハン・サンタナの登板に巡り会ったことは一度もなかった。
2005年には球種の握りを撮影させてもらったが、ブルペンで調整するところしか見ていない。(この様子は「Ballpark別冊メジャーリーガーに学ぶ投球の教科書/成美堂出版」を見てください)
ようやく彼の投球を見ることができた。(それにしても今回は、サンタナ、ジャイアンツ・ジート、メッツ・グラビンとメジャー屈指のサウスポー3人を見れて最高の巡り合わせとなった)

立ち上がりから今ひとつの感じ。
それでも好調なA's打線を最少失点に抑えたが、味方の援護はなく、敗戦投手になった。
見ていて感じたのは、やはり「投球の基本はファストボールだ」ということ。
変化球がことごとくワンバウンドする中、4シーム、2シームを小刻みに投げ分けていた。
投手をする人には、まさに「教科書」と言える投手だと思う。
それは決してサウスポーだからではない。
練習量が多く、しっかりと「腕を振る」ことを意識しているからだ。


メジャー・トップクラスのサウスポー。変幻自在の変化球がスゴイ。


6月2日(土)MLB/オークランド・アスレティックスvsミネソタ・ツインズ@
マカフィー・コロシアム
〜ハンターの守備教室。

朝6時のフライトでSFへ。眠い、つらい…。
機中では離陸したのも分からず、着陸の衝撃で目が覚めた。
2時間半が1分ぐらいに感じる、快適なフライトであった。

そしてまたまたやって来ましたマカフィー・コロシアム。
顔を覚えてくれていた警備員に「おお、また来たな」と温かい出迎え。
フィールドでツインズ、トリー・ハンターに守備の話を聞く。
すると、1つの質問だったが10分ぐらい身振り手振りで解説。
フィールドでの即席「野球教室」状態。終わった後、周りのメディアからも、「いったい、何を聞いたんだ?」と不思議がられるぐらいでした。

試合は早いテンポで進み、1-0のまま2時間弱で終了。
試合が終わっても多くのファンが帰途につかないと思ったら、フィールドを解放しての花火大会がおこなわれた。
芝の上にシートを敷いての花火観戦。
誰もが気持ち良さそうに、豪快な花火を楽しんでいました。


オークランドでの最初の取材は#48トリー・ハンターに「守備」を聞いた。

試合後、ファンをフィールドに降ろして大花火大会。しかしスゴイことになってます。


6月1日(金)MLB/コロラド・ロッキーズvsシンシナティ・レッズ@
クアーズ・フィールド
〜2人の大砲。

試合前の打撃練習は凄まじかった。
レッズのケン・グリフィーJrとアダム・ダンだ。
軽くスイングするだけで軽々とフェンスを超え、最後の数スイングは明らかに大きな当たりを狙っている。
2人とも3階席まで楽々と飛ばしていた。
これだけでも見る価値十分。

試合でもいきなり初回にグリフィーはホームラン。
ダンの方は…噂に違わぬ「空砲」でした。

試合で負けたロッキーズだが、1番を打った#3ウイリー・タベラス(26歳)は相変わらずバントヒットを決めてくれた。
また昨日の1番打者#19ライアン・スピルボーグ(28歳)は、この日も途中から出場して確実性の高いミートをしていた。
20代のこの2人が「1、2番」を打つと面白いと思うのだが…。


#3ウイリー・タベラスはアストロス時代同様、快足を活かしたリードオフとして大活躍。

知名度は高くないが#19ライアン・スピルボーグは3拍子揃った素晴らしい選手。


やはりこの人はスゴイ。グリフィーの存在感は際立っている。特大の本塁打に場内は盛り上がった。

こちらの「大砲」は…。いつもの通り空回りしてました。


5月31日(木)MLB/コロラド・ロッキーズvsセントルイス・カージナルス@
クアーズ・フィールド
〜デンバーにて。

午前中のフライトでデンバー/コロラドへ。
ホテルで小休憩したのち、クアーズ・フィールドへ。
フィールドへ出ようとすると、ちょうど松井稼頭央が戻って来た。
昨年、撮影した写真が掲載された「Ballpark別冊トッププレイヤーの技術/守備走塁編」(成美堂出版)を渡すと、満面のさわやかな笑顔で受け取ってくれた。

今日の相手はカージナルス。
日本でのテレビ中継(BS)があるそうで、日本のメディアが多い。
昔からお世話になっているフリーライターのNさん、Kさんとも久しぶりに会ったので、カージナルスのダグアウトでしばし談笑。
そうこうしていると雲行きが怪しくなって来た。
田口壮のHP(www.taguchiso.com)にも書いてあったが、一昨日はここで「ひょう」が大量に振ったらしい。
コロラド恐るべし。
結局、稲妻は光っていたが、雨は振らず、試合は予定通りにおこなわれた。
試合は、約半分近くを締めた赤のファンが喜ぶ結果に。
紫のファンは、途中からひたすら「クアーズ」を飲んでました。
とても雰囲気が良い球場なので、もうちょっと強ければ客も入るのに…。

今日のネタ。
松井稼頭央に対するティーンエイジャーらしい女の子からの声援。
「マツイさん、チョースキ!!」
そんなのどこで覚えたのですか?


ご覧のような怪しげな天候だったが、何とか最後まで大丈夫だった。

今シーズンの松井は好調を維持。コロラド・ファンにも人気が高い。


5月30日(水)MLB/ニューヨーク・メッツvsSFジャイアンツ@
シェイスタジアム
〜サウスポーの投げ合い。


トム・グラビン(メッツ)とバリー・ジート(ジャイアンツ)というメジャー屈指のサウスポーの投げ合い。
290勝以上勝っているグラビンを初めて見た。結果は負け投手となったが、7回を3点に抑えて十分に持ち味を発揮していた。
ジートはここまで今イチだったが、今日はこれまでと変わらぬ素晴らしい投球で7回0点。
点が入らない展開だったが、投手戦を楽しめた。

ところで、この日はバリー・ボンズが目立っていた。それも違う意味で。
試合前には取り囲む100人近いメディアを引き連れる。
試合中は「ステロイド問題」をネタにもの凄いブーイングを浴びせられた。
www.steroidslugger.com」(注:現在は閉鎖されているようです)というサイトで購入できる、注射器型のボンズ人形まで登場。
やはりニューヨークはスゴイところだ。(いろいろな意味でです…)


外野後方では新球場の建設が着々と進む。シェイスタジアムも残りわずかだ。

球場の至る場所で掲げられていた。こんなことされたら…、ボンズも大変だなあ。


5月29日(火)3A:インターナショナル・リーグ/スクラントン・ウイルクスバレー・ヤンキースvsトレド・マッドヘンズ@
PNCパーク
〜近くて遠い…井川慶。


ブリッジポートから一度、シェイスタジアムへ。
メッツのフリオ・フランコの取材が思ったより早く終わり、まだ午後5時前。「これからなら午後7時には間に合うだろう」、と向かったのは昨日も行ったスクラントン。
今日は井川慶の調整登板がおこなわれるのだ。
ところが甘かった。
夕方の帰宅渋滞にはまり、シェイのあるクイーンズからマンハッタンを抜けるのに、なんと1時間かかった。
そこから先も事故渋滞などあり、スクラントンに到着したのは試合開始1時間経った8時過ぎ。
5回裏ヤンキースの攻撃中だったので、「もう1イニング投げてくれ」という願いもむなしく、ブルペンの扉が開いてしまった。
井川の球を1球も見ることなく、マイナー取材に変わってしまった。
泣きそうになりました。

実はタンパに滞在中も井川はすぐ近くのヤンキース施設でトレーニングをおこなっていた。
すぐ近くで「ニアミス」しているのに投球を見れないなんて…。
すれ違いばかりの恋愛のようで、とても悲しいです。

しかも、ホテルへ戻って見たスポーツニュースで知ったメッツ戦の結果でまたへこむ。
シーソーゲームの末に、カルロス・デルガドのサヨナラホームラン。
上手く行かない日はこんなものですねぇ。

球場に着いた瞬間、井川はクラブハウスへ帰って行きました。
#23フリオ・フランコは元気です。いくつまで現役でいるのか楽しみだ。 やはり3Aともなると球場が大きい。(造りはちょっと古いが…)独立リーグとは比べ物にならない。


5月29日(火)独立:アトランティック・リーグ/ブリッジポート・ブルーフィッシュvsロングアイランド・ダックス@ハーバー・ヤード
〜キッズディはうるさい。

ニューヨークの北へ車で1時間のコネティカット州ブリッジポートへ。
「キッズディ」ということで朝10時35分開始という、信じられない試合開始。
高校野球かって言うの…とにかく眠い目をこすり安全運転で現地到着。
すると、通路は小学生で溢れかえり、あちこちでギャーギャー悲鳴に似た声が上がる。
スコアボードのビジョンに「Screem!(叫べ!)」という文字が出ると最後、耳を塞がないといられない。
これでは相手選手もやりにくいはずだ。
途中から演出担当が面白がったのか、「Screem!(叫べ!)」が連発。
どういう状況だったか、想像してみてください。


車独立リーグだがしっかりした設備、演出で人気の高いチームだ。
ブルーフィッシュ・ウエブサイト
http://www.bridgeportbluefish.com

とにかく騒がしいスタンド。ここは動物園か。


5月28日(月)MLB/フィラデルフィア・フィリーズvsアリゾナ・ダイヤモンドバックス@
シチズンズバンク・パーク
〜3試合目は最後の最後で…。

クレメンスが降板してから間に合いそうだったので、急いでフィラデルフィアへ向かう。
車で1時間半走り、到着は午後8時過ぎ。試合は5回の表でバックスが3点リードしていた。
ところが我々到着後、5-1にまで広がった点差だが、9回裏にホームランで1点差として、「もしや…」と思ったが…最後は1点届かなかった。
1日3試合という、非常にタフなスケジュールだったが、こんな試合ならば疲れも忘れさせてくれる。
眠い目をこすりながら、ニュージャージーのホテルまで帰りました。ホテル到着は午前1時過ぎ。すぐにベッドで夢の中へ。


急いで駆けつけたフィラデルフィア。#6ライアン・ハワードの本塁打が見れただけでも来て良かった。


5月28日(月)3A:インターナショナル・リーグ/スクラントン・ウイルクスバレー・ヤンキースvsトレド・マッドヘンズ
@PNCパーク
〜ロケット発射準備完了。

ニューアークでの試合終了後、北西へ約2時間車を走らせて向かった先は、ペンシルバニア州スクラントン。
ロジャー・クレメンスが調整登板をおこなうということで、予定変更。
スクラントンは、本当に「山の中」に位置するので、途中、道端で車にひかれた鹿の死体を何頭も見かけたぐらいだ。

球場近くになって渋滞に巻き込まれ車が進まない。
もしかすると、と思ったらその通り「クレメンス渋滞」だった。
山の間に位置するPNCパークはチケット・ソールドアウトで、まさに「満員札止め」となった。
場内のスタンディングオベーションに迎えられてマウンドに上がったクレメンス。
貫禄と言うのだろうか、6回を2安打という完璧な内容で抑え、メジャー復帰に障害がないことを証明して見せた。
昨年はヒューストンで見たクレメンスを、こんな田舎で見るとは想像しなかった。しかしどこで見てもクレメンスはクレメンスで変わらない、素晴らしい投手だった。
44歳。
スゴイっすねえ。


車を飛ばしてやって来ましたスクラントン。球場正面には軍用ヘリが展示。

山の中にある「マイナー」という感じの球場だ。
SWBヤンキース・ウエブサイト
http://www.swbyankees.com


センター後方崖の上では騎馬隊も観戦中。

まさかこんなところでクレメンスに会うとは。


試合になればいつものロケットでした。


5月28日(月)独立:アトランティック・リーグ/ニューアーク・ベアーズvsソマーセット・ペイトリオッツ@
リバーフロント・パーク
〜打倒ニューヨーク!!


祝日のこの日、ニューヨークのとなりに位置するニュージャージー州ニューアークへベアーズの試合に行く。
ここでは元阪神タイガースのトーマス・オマリーが監督をつとめていたこともあり、日本人メディアの我々をとても温かく迎え入れてくれた。

ベアーズのウエイン・クレインチッキ監督も語っていたが、独立リーグはメジャー傘下のマイナーチームと違い、育成にはあまり力は入れていない。勝敗と興行を重視し、ビジネスの側面があるそうだ。
車で15分という、おとなりニューヨークにはメジャーチームが2つもあり、その他にも多くのエンターテインメントが存在する。
ただ「勝つ」だけでなく、「エキサイティング」な試合もしなくてはいけない。
監督そしてフロント・スタッフは常に知恵を絞っているのだ。

マイナー独特のノンビリした雰囲気、そして「面白み」を追求する試合。
ニューヨーク近郊でおこなわれているアトランティック・リーグ。足を運ぶ価値はあると思う。


球場外壁はレンガ造り。ダウンタウンの再開発計画の1つだ。

外野にスタンドはないが、シンプルな造りで見やすい球場だ。
ベアーズ・ウエブサイト
http://www.newarkbears.com


とてもノンビリした雰囲気。試合前、選手の1人が自転車で暴走していた。

スタンドにはトランペットを吹くファンが。


5月27日(日)MLB/ニューヨーク・ヤンキースvsロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム@
ヤンキースタジアム
〜スイープ…。


ヤンキースタジアムへ行く前にクイーンズに寄り道。
MLS(メジャーリーグサッカー)で働く、中村武彦さんと朝食をご一緒する。
初めてお会いしたが、とても情熱的。スポーツマネージメントについて様々な話を伺う。
勉強になった。こういう方がサッカー界だけでなく、NPBに必要だと思う。
MLSブログ
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/mls_sum/

その後、急いでヤンキースタジアムへ向かう。
先発はマイク・ムシーナ。
7回まで素晴らしい投球をしていたが、降板した途端に中継ぎが押し出しで逆転を許す最悪の展開。
9回裏に1点を返して粘ったが、最後はジーターが打ち取られてゲームセット。
まさかエンゼルスに「スイープ」を許すなんて想像してませんでした。というか、そんなのできますか…。

渡米前はメディアも多く、取材しずらいイメージだったが、ルールさえしっかり守ればどことも変わらない。良い取材ができたと思う。
子供の頃から憧れていたヤンキースタジアムのフィールドに立てて、夢のような3日間だった。
2008年限りで新球場になってしまう。ぜひ、秋にもう1度来たい。


いつものムシーナではなかった。あっと言う間にエンゼルスにスイープされたヤンキース…大丈夫か。


5月26日(土)MLB/ニューヨーク・ヤンキースvsロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム@
ヤンキースタジアム
〜「ロッキー」の声援も…。

ヤンキースタジアムの雰囲気に感動した僕とは違い、今日の新聞一面はスタインブレナー・オーナーの毒舌。
「トーレ監督はまだ安全圏。だがキャッシュマンGMはデッドラインだ」
こりゃ、大変だ。

試合前、クラブハウスで、アンディ・ペティットとジョニー・デーモンに2005年に出したBallpark別冊「メジャーリーガーの技術(成美堂出版)」を渡す。特にペティットは喜んでくれた。
良い雰囲気はここまで。
初回に早々と3点を取られたヤンキースは、1点を返すのが精一杯。また負けました。
9回攻撃前には、恒例、映画「ロッキー2」の名場面に合わせた声援が送られた。
妻エイドリアンの「勝って」という言葉で、死にもの狂いの練習をして、アポロを倒すロッキー。しかし…、ヤンキースはそうはならなかった。
これは重症ですね。

今日のネタ。
松井秀喜ファンはアメリカ人にも多い。「MATSUI#55」Tシャツもかなり見かける。
試合中、松井が打席に立つと熱狂的に声援を送る、30代の男性ファン。
「Go! マツイ!!マツイ…さん!バンザイ!」
それって、ちょっと違いますよね…。


松井のファンはアメリカにも多い。今やジーターに次ぐ人気選手でヤンキースには欠かせない。


5月25日(金)MLB/ニューヨーク・ヤンキースvsロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム@
ヤンキースタジアム
〜やってきました聖地。


ついに来ましたヤンキースタジアム。
ベーブ・ルースが、ミッキー・マントルが、そして松井秀喜がプレイする野球の「聖地」。足を踏み入れた途端に、鳥肌がたった。
ついにここでの取材ができる。
まずはヤンキース広報・広岡さんに感謝。

古くて、クラブハウスも狭い。
だが居心地は抜群に良い。
打撃練習に目を移すと、ARODがポンポンとスタンドに打球を打ち込んでいる。
ジーターは右方向へ鋭い打球を放つ。
3塁側ダグアウトからこんなに近い距離で、スーパースターたちの練習が見れる。
これだけでも涙が出そうにうれしかった。

ところが試合はエンゼルス打線に火が付き、ヤンキースが6点を取っても10-6で負けてしまった。
それでも要所で良いものが見れた。
ARODの豪快なホームラン、カノーの鋭いタイムリー、そして松井のレフトへの技あり2ベース…。
試合展開とは別に、心の底から満喫できた1日。
これだけ刺激があった取材も久しぶりだった。


ついにここに足を踏み入れた。2階スタンドが急傾斜なため、フィールドに立つと意外と狭く感じる。

AROD、ジーター、カノー。スゴイ3ショット。近くで見るとオーラが…。


5月24日(木)2A:イースタン・リーグ/トレントン・サウンダーvsポートランド・シードックス@
ウォーターフロント・パーク
〜あと1日早ければ…。


朝2時にタンパのホテルを出発してオーランドへ。6時の飛行機でワシントンまで行き、そこから車でニューヨークを目指す。
途中でトレントンで2Aの試合を取材する。
サウンダーはヤンキース傘下。実は昨日、ここで復帰を目指すロジャー・クレメンスが調整登板をおこなっている。
あと1日、早ければ…。
後悔する我々とは裏腹に、サウンダーPR担当者にお礼を言われた。
「昨日はメディアだけで100人来た。スタンドも超満員。君たちが今日、来てくれて良かったよ」

試合後、ニューヨークへ。
夜はニュージャージーのジャイアンツ・スタジアムでMLS(メジャーリーグサッカー):ニューヨーク・レッドブルズvsシカゴ・ファイヤーを見る。
朝早くてあまりに眠かったので、前半でホテルへ帰る。
「おやすみなさい」


試合展開を心配しつつも何とか間に合った。ウォーターフロント・パークは本当に美しい球場だ。

外野後方には川が流れる。その名の通りの球場だ。
サウンダー・ウエブサイト
http://www.trentonthunder.com


5月23日(水)MLB/タンパベイ・デビルレイズvsシアトル・マリナーズ@
トロピカーナ・フィールド
〜大味な試合。


1前日同様、午後1時からレイズのマイナーコンプレックスで岩村が出場する練習試合を取材。
今日は表情が明るく、笑顔が多かった。
ヒットこそ出なかったが、手応えがあるのでしょう。

その後、トロピカーナ・フィールドへ。
マリナーズが打ちまくる大味な展開で、ファンも途中からどんどん帰ってしまった。

タンパベイでの2日間が終わったが、僕は結構、ここが好きだ。
ドーム球場だが、エアドームではないので気圧の変化がない。
そして何よりファンがノンビリしていて、レイズに対するブーイングがほとんどない。
昨年、建設中だったセンター後方の水槽も出来上がり、エイを触れるというのも面白かった。しかも、注意書きには、「2フィンガー(2本指)で触ってください」と丁寧に書かれている。
9月後半にはここでヤンキース、レッドソックスの6試合がある。
またここで取材するのも「あり」ですなあ。

センター後方の水槽ではエイを触ることができる。
途中交代後は青空の下でケアを。マッサージ用ベッドはわざわざ外へ運んでいた。 蒸し暑いフロリダではドーム球場も快適だ。


5月22日(火)MLB/タンパベイ・デビルレイズvsシアトル・マリナーズ@
トロピカーナ・フィールド
〜カズミアの好投も…。


レイズのスコット・カズミアは聞いていた以上に良い投手だった。
角度あるボールでイチローも内野ゴロを打つのが精一杯。
しかし…、2-0でリードしながらも、中盤、突然崩れて途中降板し逆転を許してしまう。
こういう言い方が良くないかもしれないが、「若さ」が出たような感じがした。
言い換えれば「経験値」か…。
ランナーを出して2アウトまで行きながら、そこで踏ん張りきれなかった。
素晴らしい素材をどう使いこなすか…、それがこれからの課題であり、大投手への道だろう。


将来性抜群のカズミア。腕の長さを活かしたキレ味の良さが武器だ。


5月22日(火)岩村明憲(デビルレイズ)取材@マイナーリーグ練習試合
〜ガンちゃん、ようやく復帰の見通しが。


デビルレイズ岩村がマイナーの練習試合に出場するという情報を得る。
最初、試合場所は昨日行ったダンイートン・ブルージェイズの本拠地キートンパークだと思ってそっちへ行った。
ところが「今日は夜のフロリダステート・リーグしか試合はない。練習試合はマイナーコンプレックスだ」ということでそっちの方へ。
まず驚いた。まるで草野球場。
「こんな所っすか…」
という場所にガンちゃん登場。

試合は2打席だけの限定だったが、盗塁もして守備も堅実にこなす。
試合終了後は笑顔が多かった。
先日発売した「Ballpark別冊/小中学生のための野球の教科書(成美堂出版)」を渡すと
「おお、これね。楽しみに読ませてもらうわ。今日はまあまあだけど、動けることが分かったからそれが大きいね」
とスワローズ時代と変わらぬ明るい対応をしてくれた。
ガンちゃん、心から応援しています。


草野球情場のようなマイナー設備に岩村が笑顔で登場。

盗塁も成功して順調な回復をアピール。それにしても背番号「74」とは。


5月21日(月)アメリカ取材スタート
〜トラブルからのスタート


お今日から2007年のアメリカ取材をスタートする。
シカゴ系由で午後6時頃にオーランド/フロリダに到着。ダンイートンへ約2時間の車移動をし、午後7時からのマイナーリーグ:ダンイートン・ブルージェイズvsブリヴァードカウンティ・マナティーズ戦を取材するはずだったのだが…。
レンタカーの配車トラブルで待たされ、結局、車に乗れたのが午後7時50分。
車を飛ばして球場へ着いたが、すでにゲームセット。
トラブルからのスタートとなりましたとさ。