9月26日(火) MLB/シカゴ・カブス対ミルウォーキー・ブリュワーズ@ リグレー・フィールド 〜懐かしい男が。 試合前、驚いたことが。 かつて千葉ロッテマリーンズでプレイしたジョー・クロフォードがコーチをしていたのだ。 「いやあ、僕のことを覚えていてくれたんだね。日本で学んだこともコーチ生活にはスゴく活かされているよ。日本の選手は技術が高いからね」。 毎日、打撃投手をしていることもあって、日本にいた時代に比べかなりシェープされた身体付きになっていた。 NPBからMLBに挑戦する選手も多いが、こういう形でMLBに戻るケースもある。 今回も多くのことがあったアメリカ取材。 いろいろな出会いがあったが、それぞれの選手、そして関係者には本当に感謝しています。 そして、近いうちに必ず再会したいと強く想い、飛行機でこの取材日記を書き終えました。
9月25日(月) MLB/シカゴ・カブス対ミルウォーキー・ブリュワーズ@ リグレー・フィールド 〜以外と熱いこの対戦。 シカゴとミルウォーキーは車で約1時間少しの距離。 そのためカブス・ファンに混じって、わざわざ駆けつけたブリュワーズ・ファンが来場している。 数はそんなに多くないが、わざわざ駆けつけることもあって「アンチ・カブス」の熱がスゴい。 外野ブリーチャーの一番レフト寄りに陣取ったブリュワーズ・ファンはとにかくうるさかった。 周囲のカブス・ファンとヤジを飛ばし合いながら、ビールを飲みまくる。この辺はやはり「ビールの町」のファンである。
9月24日(日) NFL/ヒューストン・テキサンズ対ワシントン・レッドスキンズ@ リライアント・パーク 〜熱狂が静まる完敗。 本来ならアストロズとカージナルスのゲームの取材するはずだった。 しかし、ナ・リーグ中地区優勝がかかったシリーズだったため、急にテレビ中継が入り、ディゲームの試合がナイトゲームへ変更となった。 夕方のフライトでシカゴ移動を予定していたため、取材ができない。 それならばと、チケットを至急、手配してNFLを見ることにした。 しかし、試合時間を簡単に変えるなんて、いくらテレビ中継があるとはいえ日本では考えられない。これもアメリカの洗礼だ。 かつてアストロズが本拠地としていたアストロドームの横に、開閉式のフットボール・フィールド「リライアント・スタジアム」がある。 まずはその大きさに圧倒される。 屋根やスタンドの造りから見て、豊田スタジアムのスケールを大きくした感じだ。 現在、ホームのテキサンズは低迷しているが、それでも8 割ぐらいはスタンドが埋まっていた。アメリカ人の「フットボール好き」がよく分かる。 だが、そんなファンの熱気を冷ますかのような試合展開。 強豪レッドスキンズにズルズルと点差をつけられる。 周囲のファンは試合途中から黙り込み、ひたすらビールを飲んでいたが、個人的には楽しめた。 テキサンズのオフェンス・ラインは弱いことで有名だ。 QB(クオーターバック)のデビッド・カーが、サック(相手DFにタックルされること)を受けることがこのチームの名物だそうだが、それを見ることもできた。 いろいろな意味でテキサス・フットボールを満喫した。 これから飛行機で今回の最終目的地、シカゴへ向かいます。 9月23日(土) MLB/ヒューストン・アストロズ対セントルイス・カージナルス@ ミニッツメイド・パーク 〜「ルーク!!」 アストロズで現在、最も注目を集めているのがルーク・スコットだ。 今シーズン途中にアストロズに昇格した28歳の左打者は、打数こそ少ないが3割後半の高打率でクリーンアップを任されている。 今日は、先制の2ラン。 9 回にはレフトライナーを後逸し、同点のタイムリー・エラー。 そしてサヨナラ・ホームラン。 まさにルークのための1日だった。 球場中にブーイングと間違えるような、「ルーーーク」の声援が響いた。
9月22日(金) MLB/テキサス・レンジャーズ対クリーブランド・インディアンズ@ アメリクエスト・フィールド・イン・アーリントン 〜「よっしゃぁ」大塚は元気でした。 朝一番でドライブを開始。約4時間かかりダラスへ到着。 いやあ、疲れました。 球場へ行くと、すでにレンジャーズの打撃練習がおこなわれていた。 カルロス・リーやマーク・テシェエラがポンポンと柵超えを連発。しかも飛距離のスゴさには呆れさせられた。 外野に目をやると大塚晶則が黙々とトレーニングしている。 練習終了後、1組の日本人カップルにサインをすると一気に、ファンが集まって来た。それから約20分間の即席サイン会をおこなうこととなった。 列となったファンがいなくなったと思ったら、次々にファンがやって来る。それでも嫌な顔1つせずに笑顔でサインを続けた。 その後、写真撮影をしたが、実に爽やかな男だった。 1度はポスティングで「獲得希望球団0(ゼロ)」という屈辱を味わった。しかし日本で結果を残し、パドレス入り。堅実な投球内容を評価され、優勝を狙うレンジャーズへ移った。 どん底から這い上がった選手は強い。大塚の活躍は、彼自身が自力で勝ち取ったものなのだ。ファンやメディアを大切にする姿勢も、そういう苦労を味わったからこそだろう。
9月21日(木) MLB/ヒューストン・アストロズ対セントルイス・カージナルス@ ミニッツメイド・パーク 〜「キラーB's」の本領発揮。 ちょうどお昼にヒューストン到着。 昼間でも長そでが必要な肌寒いデンバーとは異なり、30度を超える暑さ。しかも湿気が以上に多い。まるで東京のような気候である。 ヒューストンは昨年も訪れたが、今年も来たのには大きな理由がある。 今ウェブで連載をしてもらっている武藤勇太さんが、エンターテインメント部門でインターンとして働いている。 最近はディレクションを任される日もあるということで、ぜひ見てみたいと思ったのだ。 球場へ到着して早速、武藤さんと会う。 ちょうど彼の家族も来ているということで、彼の家族が買って来たという、「日の丸ハチマキ」をエンターテインメント部門の全員が着用していた。 いきなりのジャブをもらった。 いろいろ現状を聞いたが、やはりMLB、いやアメリカのスポーツ界の演出は一歩先を走っている。 すべてアメリカが良い、とは決して思わないが、ファンを楽しませる方法については学ぶべき部分がたくさんある。 このシリーズでナ・リーグ中地区優勝を狙うカージナルスを2本塁打で粉砕したのは、ランス・バーグマン。 1本目は左打席から流し打ちで、レフト後方のカベにぶち当てた。 04年のMLBオールスターでの本塁打競争を思い出した。(この時は右打席で打ち、場外まで飛ばしていたが…) 2本目は8回に逆転の2ラン。 「キラーB's」の本領を発揮し、場内にはハチの飛ぶ音(「Bee」は英語でハチの意味)が鳴り響いた。
9月20日(水) MLB/コロラド・ロッキーズ対SFジャイアンツ@ クアーズ・フィールド 〜まさに「マイルハイ」 その1。 3日間デンバーに滞在して感じたことがいくつかある。 1、打球が以上に伸びる。 「マイルハイ」という先入観があるからかもしれない。しかし、平凡な外野フライと思った打球が途中から伸び、フェンスの近くまで行く。また、内野フライも高く上がる。 やはり気圧の問題があると思うのだが…。 2、息が切れるのが早い。 普段からアスレチックジムに通っているので、体力には多少、自信があったはず…。 だが、階段を1フロア上がるだけで息が切れる。 最初は「ええー、歳なのかな?」とショックを受けていたが、他の人もそうだと言う。 マラソンの高橋尚子が合宿を張るボルダーという町は、デンバーから車ですぐの場所。 「高地トレーニング」を我々もおこなっているようなものだ。 ロッキーズでは松井稼頭央の前に、吉井理人(バファローズ)もプレイしていたが、きっと大変だったはずだ。 緑に囲まれ住むのには最高だろうが、プロとしてプレイするにはタフな環境だ。 改めて、選手たちをリスペクト。
9月19日(火) MLB/コロラド・ロッキーズ対SFジャイアンツ@ クアーズ・フィールド 〜試合前の1シーン。 バリー・ボンズは超人気選手である反面、嫌われ者である。 地元SF近郊のベイエリアでは絶大なる人気を誇る。 しかし例の「ステロイド」疑惑もあり、ロードではブーイングの雨にさらされる。 デンバーでも例外はなく、打席に立つたびに激しいブーイングと、「ステロイド」や「ジュース(ステロイドの別称)」のコールが沸き起こる。 「メディア嫌い」とも言われるボンズだが、こと日本メディア相手には違うようだ。 弊社カメラマンKの元へオマー・ビスケールとともに近付き、カメラを取り上げる。 「シャッタースピードはどれで合わせるんだ? 俺のスイングはどのくらいのいスピードで写すんだ?」と質問攻め。 自らカメラを覗き込んで、シャッターを押していた。 フィールドで見るといつも機嫌悪そうな顔をしているボンズが、にこやかな表情をしているのが印象的だった。 日米野球でまた、見たい選手だ。
9月18日(月) MLB/コロラド・ロッキーズ対SFジャイアンツ@ クアーズ・フィールド 〜まさに「マイルハイ」 その1。 デンバーを訪れるのは10年ぶりだ。 95年に野茂英雄がメジャー・デビューした年に、LAへ行く前に来たことがある。 クアーズ・フィールドの美しさはあの頃のままだが、当時のロッキーズは大人気球団で、全試合チケット・ソールド・アウト状態だった。 それが今日は、空席の方が目立つ。晩年の川崎球場のようである。 球場周辺が開発され様々なショップができていたこともあり、「10年経てば、いろいろ変わるなあ」と痛感させられる。 両チーム合わせて6本のホームラン。 いくら「マイルハイ」で空気が薄いとはいえ…。 まあ、「野球の華」と言われるホームランを楽しませてもらいました。 試合は20-8でロッキーズの大勝。 正直、弱小球団のイメージがあったロッキーズだが、3 割を大きく超える選手も多く、終盤までナ・リーグ西地区の首位争いをしていたのも理解できる内容だった。 投手陣さえ整備できれば、いつかの人気球団に戻れるかもしれない。
9月17日(日) MLB/LAドジャーズ対サンディエゴ・パドレス@ ドジャースタジアム 〜接戦を落としたドジャーズ。 デレック・ロウ(ドジャーズ)とクリス・ヤング(パドレス)の投げ合いは、0-0のまま終盤まで進む、文字通りの「投手戦」となった。 均衡を破ったパドレスに対し、8回裏にドジャーズが追い付き、スタジアムは熱狂に包まれたが…。 9回表にパドレスが勝ち越すと、その裏はクローザー、トレバー・ホフマンの出番。 完璧な投球で、パドレスがドジャーズを抜き首位に立った。 試合終了後、デンバーへの移動を控えていたため、終盤は接戦を楽しむ反面、時計を気にしながらの取材だった。 しかし、最後はあっけないぐらいに、パドレスが強さを見せてくれた。 1週間のLA滞在が終わり、気温が10度以上も低いデンバーへ向かいます。
9月16日(土) カレッジ・フットボール/ USC(南カリフォルニア大)対ネブラスカ大@メモリアル・コロシアム 〜学祭のような盛り上がり。 USCの本拠地はメモリアル・コロシアム。 かつてはLAレイダース(現オークランド)の本拠地で、ロサンゼルス・オリンピックのメインスタジアムとなった場所だ。 試合2時間前に到着したが、ものスゴい人で道を通れないぐらい。 日本の「学祭」のような活気がある。 コロシアムに足を踏み入れると、あのファンファーレと、背中に背負ったロケットで空中を舞う人の映像が頭に蘇った。 スタンドは満員。現在、NFLチームを持たないLAでは、カレッジ・フットボールに人々は熱中するのだろう。 そして、驚いたのはネブラスカから多くのファンが訪れていたこと。 スタンドの5分の1ぐらいはネブラスカの「赤」で染まり、キャンピング・カーでわざわざ来ている人もたくさんいた。 激しい応援合戦とは対照的に、試合はUSCペース。 28-10で完勝だった。
9月15日(木) MLB/LAドジャーズ対サンディエゴ・パドレス@ ドジャースタジアム 〜「ノーヒッター」…。 13日に続いて、またしても大記録目撃を逃す。 ドジャーズ先発のグレッグ・マダックスが7回1 アウトまでノーヒッター。 ブライアン・ジャイルズにライト前ヒットを許して、その瞬間、記録は消えた。 「ビンテージ・マダックス」と賞されるマダックスの好投に、スタンディング・オーベーションが止まず、しばらく試合がストップしたのは感動だった。 しかし悔しい。このスポーツを30年近く見ているが、いまだに「ノーヒッター」を現場で見たことがない。 プロでなくとも、どの年代でも良い。死ぬまでに一度は目撃したいものだ。 試合は3-1でドジャーズ勝利。 9回表には斉藤隆が登場し、完璧な投球でセーブを挙げた。 斉藤登場時にはスタンドから大きな歓声が上がったが、以前、体験したエリック・ガニエ(現在、欠場中のドジャーズ・ストッパー)のような歓声のスゴさは、まだない。 これからプレーオフまで勝ち進むにつれ、斉藤の重要性が高まる。 その時には、ガニエに近い凄まじい歓声を浴びることになるだろう。
9月14日(木) カリフォルニア・リーグ(1A)プレーオフ/ ヴィサリア・オークス対インランド・エンパイア・66サーズ@ レクリエーション・フィールド 〜好調オークスがホームで惨敗…理由は…。 LAから車で約3時間北上した、ヴィサリア。 2005年の9月に球場撮影に訪れた小さい町に、また来るとは夢にも思わなかった。 リーグ北地区を制したオークスが、南地区を制した66サーズとリーグ・ファイナルを戦う。 正直、「こんな汚いところでプロがプレイするのか?」と感じた球場。 ところが今年、ヴィサリア市はチームの移転引止めのため、5億ドル(約550億円)の予算を投じての球場改修を決定したそうだ。 広島の新球場建設が進まないこちらにとっては、何ともうらやましい話だ。 そんな良い話があるオークスだが、今日は勝ち進んで来た勢いがなかった。 ミスに次ぐミスでエラーだらけ。 おまけにリードオフのフェルナンド・ペレスが、3回に早々と暴言で退場。 13-0での完敗。 うーん、3時間かけてやって来てこんな試合では、疲れが倍増です。 帰路が遠く感じた、深夜12時でした。
9月13日(水) MLB/LAエンゼルスofアナハイム対 シカゴ・ホワイトソックス@エンゼルスタジアム 〜「パーフェクト・ゲーム」…。 悔しい、本当に悔しい。 ソックス、フレディ・ガルシアが8回裏2死まで「完全試合」。 得意のスライダーがキレキレで、右の好打者が多いエンゼルスを完璧に抑えていた。 「パーフェクトやったら、なんて書こうかな?」、などという煩悩が出始めた頃、アダム・ケネディがセンター前へ。 確かにケネディは良い選手だが…これはないだろう。 悔しいです、寂しいです、泣きそうです…。
9月12日(火) MLB/LAエンゼルスofアナハイム対 シカゴ・ホワイトソックス@エンゼルスタジアム 〜いきなりの延長戦。 お昼過ぎにLA到着。ホテルへチェックインを済ませ、アナハイムへ向かう。 9月のカリフォルニア。 日射しこそいつもと変わらないが、気温は低め。夏の終わりを感じさせる気候だ。 スタジアムではいつもと変わらず、エンゼルス広報担当が歓迎してくれた。 練習前に井口資仁と会い、本誌を渡しながら世間話をする。 それにしても井口の身体の大きさには驚かされる。 身長こそないものの、身体の厚みは他の選手と変わらないぐらいになっていた。 「食生活が一番です」。 メジャーで当たり前のようにレギュラーでいるのには、理由があるようだ。 その後、SSKギアを使用しているストッパー、ボビー・ジェンクスを取材。 いまや世界一のクローザーが日本製ギアを使用しているというのは、スゴイことだと思う。 試合は延長戦にもつれこみ、11回裏にショーン・ヒギンスのタイムリーでエンゼルスがサヨナラ勝ち。 一塁側(ソックス・サイド)のベンチ上で大騒ぎしていた少数のソックス・ファンが、周囲のエンゼルス・ファンにからかわれていた。 ところで、球場で気付いたのは、ソックス・AJピルジンスキーへの凄まじいほどのブーイング。 ネクストサークルの目の前まで行きAJを野次り、退場になったエンゼルス・ファンが周囲からハイタッチで迎えられる場面も。
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